『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観てきました。
『偉大なるマンネリ』
観ているときに思い出したのが、ロックバンド、AC/DCが出したアルバムの帯に書いてあった「偉大なるマンネリ」というひと言。
インディの映画は1981年に公開され『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から数えて5作目だけど、すべて同じ。インディが何か過去の遺物を探して旅に出て、敵、ナチスと遭遇してはピンチを切り抜けるというストーリー。それ以外に無い。だが、それがいい。それでこそインディ・ジョーンズ。安心して楽しめます。本作もとても楽しめました。観客が一部、声を出して笑ったシーンがありましたが、それもインディ・ジョーンズシリーズの定番のシーン。みんな「またかw」と笑ったのでしょう。もちろん、実際のハリソン・フォードは81歳と立派なおじいちゃんなので、全盛期のようなアクションを期待してはいけません。でも、作中で定年を迎えたインディは、あの頃のインディの心を失っていないんですよね。そして、年齢を重ねたことで映画のコミカルな世界観に生かされています。2020年に14作目を出し、同じ声、同じリフ、同じリズムなのに、AC/DCが50年間ずっとかっこいいのと同じように、インディ・ジョーンズも楽しませてくれました。