建築家、堀部安嗣さんのFacebookに、堀部安嗣建築設計事務所のOBが建てた家の写真が掲載されていました。
おそらく一階のコンクリート打ち放しの部分は物置やガレージとして使われ、二階が居住スペースとなるのでしょう。めちゃくちゃかっこよくないですか?すっきりしていて、美しくて。言うこと無しのデザインだと思うんです。
この建物は堀部安嗣さんの設計ではありませんが、OBが設計しているので、堀部安嗣さんの建築に対する思いが受け継がれています。
堀部さんは大きな建物を設計する建築家ではなく、人が住む家を設計する建築家で、建築の世界では憧れる人が多くいます。そんな堀部さんが、近年、注目しているのが屋根です。しかも瓦。堀部さんは「持続可能なものを造るのも大切なことだけど、すでに持続してきたものに、再度、光を当てるのも大切なこと」だと説きます。そんな堀部さんの考えを受け継いだ一人が設計したのが、上の画像の建物なんです。
この建物において、屋根が瓦である意味。もしかしてこれが板金だったら、あるいはカラーベストだったら、こんなにも美しい佇まいにはならなかったと思います。それは僕が瓦葺き師だから感じるというわけではなく、日本人であれば同じように感じることなんじゃないかと思います。こんな美しい佇まいの家が増えたら、それは美しい町になるってことなんですよね。