トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

東京オリンピックのトライアスロン会場、お台場の水質について、トライアスリートとしての私見。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

東京オリンピックトライアスロンで会場になっている、お台場の水質について私見を書きます。

 

結論から言うと、お台場の水質くらいなんてことはありません。選手は気にも留めないレベルです。水質が悪いのが原因で、ゴール後に多くの選手が倒れこみ、嘔吐したという記事やSNSでの投稿を目にしましたが、倒れ込んだり嘔吐したりなんて、僕たちトライアスリートにとっては日常茶飯事です。

 

トライアスロンには大きく分けて3種類の距離がありますが、オリンピックで採用されているのは、いわゆるショートディスタンス。オリンピックで採用されていることから、オリンピックディスタンスとも呼ばれています。スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmという距離は、トライアスロンにおいては短距離走みたいなもので、最初から最後まで全開で突っ込む距離です。特にランの残り1kmなんて潰れるのを覚悟で最大心拍数まで追い込むので、走りながら嘔吐する選手もいます。最後は脳が止まりたがるのを精神力でねじ伏せるので、嘔吐くらいではペースを落とすこともありません。特にオリンピックなんていう、アスリートとして最大の舞台では、いつにもまして追い込むのは当然で、ゴール後に倒れたり、嘔吐するなんて、当たり前のことなんです。水質は関係ありません。そもそも、毎年、お台場ではトライアスロンの日本選手権が開催されていて、水質のことなんて今までに誰一人として問題にしたことはありません。問題無いんだから、問題にならないのは当然ですけどね。暑さは多少の影響があったとは思いますが、それでも早朝スタートなので、それほど大きなものでは無いはずです。なんなら毎年8月に開催される、長良川国際トライアスロンなんて観戦に来てみてください。お湯のような濁った水でのスイムから、日陰は一切無しのバイクとラン。灼熱、酷暑、激暑、まさしく地獄絵図ですが(笑)それでもやってますよ。

 

これまで10年ほどトライアスロンをやってきて、正直なところ、綺麗な海で泳いだことなんて、ほとんどありません。綺麗だったのは長崎の五島列島で開催された、五島長崎国際トライアスロンと、石川・能登半島の先端のトライアスロン珠洲くらい。あ、あと広島の宮島国際パワートライアスロンもかな。初出場だった蒲郡や二度目の長良川国際なんて濁りがひどいし、応援にいった大阪とかサンライズ磐田とかなんて、まじでこんなとこ泳ぐのかよ…と引くくらいひどいものでした。大阪城のお堀でも大会はあるし、東南アジアの大会なんて相当なもので、入るのに勇気が必要らしいです。僕が出場した大会で最悪だったのはIRONMAN70.3上海で、視界は10センチも無いし、池?湖?の底はヌルっとしてたし、ヤバさしか感じませんでした。それでも選手は入水してしまえば気にしないし、トラブルだってありませんでした。まあ、ランの半分以上の距離、十数キロを脚が痙攣した状態で走り切ったので、ゴール後はぶっ倒れたし、しばらく動けませんでしたけどね。

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IRONMAN70.3上海のスイム会場の水

どうも世の中には知りもしないのに、いろんなことを書く人がいたり、わかっていて人を貶めるようなことを書く人がいたりします。だいたい批判的な記事や投稿ほど目に付くし、知っている側、肯定する側はスルーするものなので、批判的なものをいきなり信じるのではなく、いろいろと調べてみるのは大切だと思います。

 

とにかくお台場の水質には問題ありません。