昨今のランニング界といえば、ナイキの厚底シューズが席巻していて、他メーカーもこぞってカーボンプレート入り厚底シューズを発表しています。僕はといえば足裏が繊細なので、ナイキやHOKAのようなぐにゅぐにゅした感じのする、足裏、特に土踏まずにフィットしてくるような靴が苦手で、すぐに足裏が痛くなるので履けませんでした。
それでもランニングシューズは何かしら履かないわけにはいかなくて、adizero JAPAN3がモデルチェンジして以降は、とにかく足が痛くならないという条件で選ぶのみでした。そろそろ新しいランニングシューズを買わないといけないと思っていたときに、あつまる施術院の大林先生から教えてもらったのがYONEXの『セーフラン100』。
ヨネックスが?ランニングシューズ?使えるんか?と思うのは当然ですが、考えてみると、ヨネックスはバドミントンやテニス、ゴルフの靴はずっと作っています。バドミントンやテニスなんて言ったら、かなり激しい動きをするわけで、ノウハウは持っています。さらにヨネックスといえばカーボン屋です。ナイキやHOKA、アディダスとはカーボンを扱う年季が違います。他のメーカーにはできないことも、ヨネックスならできちゃうわけです。
名古屋でセーフランを置いてある店といえば、ラン・ウォーク・スタイル。
試着させてもらって、即購入しました。
間違ってもかっこよくありません(笑)でも、裏側の穴からはカーボン屋のカーボンを見せています。
作りとしては、いわゆる厚底です。
ただし、ナイキみたいにつま先が下がっている感じはしなくて、ナチュラルです。
実際に履いて走ってみると、走り心地はナチュラルで、無理がありません。フォアフットで走ってみても、ナイキみたいに踵が押し出されるような感覚はありませんが、素晴らしい安定感とクッショニングです。カーボンプレートの効果はとにかくナチュラルでマイルド。ナイキみたいに「ここ」というポイントがあるわけでなく、靴に合わせる必要はなく、どんな走り方にも対応するといった感じだけど、ペースは上がります。特に反発力を感じたのは坂道ダッシュ。しっかりと入力すると、その力を返してくれる感じです。メーカーの推奨ペースはサブ4から完走となっていますが、そんなレベルの靴ではないと思います。
なによりも嬉しかったのが、弱点の右足内側くるぶしの下、土踏まずの上のあたりに痛みが出ません。どうしても痛みを探してしまいますが、ぜんぜん痛くない。こんなことは久しぶりです。初日に30分のジョグと流しで痛みが無かったので、次の日は60分のラン。普段、靴紐をきつく締めると、土踏まずが圧迫されて痛みが出るので、ゆるゆるで靴を履いて走っていましたが、あまりにも調子が良いので、靴紐をきちんと締めて走ったところ、やっぱり痛みはゼロ。痛みなく走れるのが嬉しくて、思わず笑みがこぼれるほど。見た目はアレだけど、ヨネックスってすごい。さすがカーボン屋さんです。
ちなみに、ウイメンズモデルはメンズモデルよりはマシなカラーリングになっています。