トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

目の前の仕事を楽しむ。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

つい最近のことです。「仕事が楽しそうでいいですね」と、言われました。特に楽しそうにやっている意識は無かったので、少し意外でした。ただ、意外ではあっても、嬉しいことではありました。

 

日本では、仕事は真面目にやって、楽しんではいけないというイメージってありませんか?ちゃんとした仕事をするのに楽しみは必要ない、みたいな。それって誰が決めたんですかね?楽しんだら良い仕事ができないのかな?

僕は楽しいほうが良い仕事ができると思っています。職人仕事をしていると、困難にぶち当たることがよくあります。どうやったら綺麗に瓦が葺けるか、どうやったら雨漏りが止まるか。沈んだ気分よりも、楽しい気分のほうが良い方法が思いつきます。良い方法を見つけたら嬉しくて笑顔になり、さらに楽しい気分になります。

 

仕事ってそりゃ大変なことはあります。僕なら上手に出来るかというプレッシャーがあったり、本当に雨漏りが止まるかという不安があったり。それでも僕は、そのときを少しでも楽しめるように工夫します。腰に着けるタイプの小さなスピーカーで音楽を聴いたり、現場近くで美味しいお昼ご飯を食べたり、お客さんと話すのもそうです。かっこいいボールペンを使う、かわいいフラッシュメモリを使う、オシャレな名刺入れとかもいいなぁ。ちょっとしたことで楽しくなりますよね。それが良い仕事に繋がると思うんです。

 

好きなことを仕事にできる人なんてそんなにいません。好きなことを仕事にできるって、そりゃ幸せなはずなんなんですけど、好きなことが仕事になったからって幸せとは限りませんよね。下手すると好きなことが嫌いになっちゃうことだってあって。ところが、なんとなく始めた仕事だって、目の前の仕事を楽しめていれば、それは幸せだと思うんです。好きなことだったことを楽しめていない人よりも、なんとなくの仕事を楽しめている人のほうが幸せになれる。

 

目の前の仕事を楽しむって大切なことです。