トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

お客さんから「できれば竹内さんにやってほしい」と言ってもらえたことが、職人である前に、人として嬉しい。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

あまりの忙しさに現場に出続け、さらにそこに下見や屋根点検、見積依頼が重なると、僕はかなりの確率でお客さんとの約束を忘れて作業していて、待ち合わせの時間を過ぎてお客さんから電話をもらうということがあります。もう、これは申し開きなぞ一切しません。僕が悪いんです。忘れていなくても、現場で1時間くらい作業しては、中抜けして打ち合わせ、現場に戻って作業して、再び中抜けなんて非効率なこともあったりして、小さな職人企業の社長という名の何でも屋の宿命なんでしょうが、これも本当に申し訳なく思っています。

 

つい最近も屋根点検に30分以上、遅刻したにも関わらず、お客さんが許してくれたので屋根に上らせてもらい、一通り点検し、見積りも出したら即OKを頂きました。

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お客さんによると、隣で工事していた業者が「このままにしておくと、瓦が落ちてきて危ない」と言った箇所を、僕が「ほっといても30年は落ちてきませんよ。やらなくて大丈夫です。」と、即答したのが信用できると思ったってことでした。お客さんは屋根についてはわからないから、職人ぽい人から言われたら心配になり、不安になるけど、その人が信頼、信用できる人なのかはわかりませんよね。だからセカンドオピニオン的に僕が見て、判断することになりました。そして、正直に本当のことを伝えたからこそ、遅刻したにも関わらず、仕事を頂くことができました。

どんな仕事でもお客さんの利益が最優先されるべきで、お客さんの利益を優先することで、僕たち職人は利益を得られるはずです。

 

工事の日程を相談すると「できれば他の職人さんじゃなくて、竹内さんにやってほしい」と言って頂きました。そうなるとまた中抜けせざるを得なくなって申し訳ないので、と伝えても、それでもいいからと言って頂いたので、僕が作業することになりました。んー、中抜けしたら申し訳ありません。でも、そんなふうに信頼してもらえるって、職人である前に、人として嬉しいことです。