トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

良い職人は仕事が早いのですが、それが問題になることがあります。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

腕の良い職人というのは、仕事をきちんと出来るということ以外に、段取りが良くて、早く作業を終えることができるということが挙げられます。

 

もちろん、ただ早いというのは、雑な仕事をすれば可能ですが、良い職人というのは、段取りが良くし、無駄な動きを極力無くすことで、良い仕事をしながら、早く作業を終えられるわけです。

僕も修行時代には、先輩たちから「無理、無駄、ムラをなくせ!」と、散々、仕込まれて、屋根への上り下りを手を空けたままでは行わないということが、今でも染みついています。ほんの少しのことですが、手ぶらで動かないという一つのことが積み重なり、最終的にはずいぶんな差になったりします。また、手ぶらで移動しないということを意識することで、常に次のこと、先のことを考えて行動するクセが着き、それが早い仕事に繋がるんだと思います。

 

お客さんに見積を提出して、OKをもらって仕事したのちに「あんなに短時間に終ったのに、高くないか?」と言われることが時折、あります。これは、職人としては非常に残念に感じる一言です。せっかく頑張って早く仕事したのに、早すぎるから値引きしろ、では何のために頑張ったのか…。

 

腕の悪い、ダメな人というのは要領悪いので、腕の良い職人同じ仕事をしても、かなり時間が多くかかります。倍も時間がかかることだってあるんです。でも、内容は大したことない。

ところが、お客さんにしてみると、半日で終わった仕事と、一日かけた仕事でしかないわけです。どっちが良い仕事かと言えば、一目瞭然なのに、なぜか良い仕事をしたほうが高いと言われて、ダラダラやったほうは何も言われない…。

 

これって、屋根屋だけじゃなくて、職人全体のことなんです。お客さんには、仕事の内容は分からないかもしれません。ですが、その職人がキビキビと動いているか、真剣に仕事に向き合っているか、お客さんに対する説明等を丁寧にやっているかはわかると思います。ぜひ、職人の働く姿を見て、評価してやってください。

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