阪神淡路大震災以後、瓦は地震に弱いという風評被害により、新築、葺き替えに関わらず、瓦の採用率が落ちています。
そうです。風評被害ということは、瓦は地震に弱くないということです。
『地震に弱い』と言われている理由は二通りあります。
一つ目は地震が起きると、瓦が屋根から落ちるということ。確かに昔の工法であれば本当と言えますが、今の工法であれば、瓦が落ちることは無いと言えます。詳しいことを書くのはめちゃくちゃ長くて複雑になってしまうし、屋根屋以外が知っても仕方ないことなので、とにかく落ちないということだけ覚えておいてほしいと思います。
二つ目が重要なのですが、屋根が重いと建物が倒壊しやすいということ。これも完全に間違いなわけではありませんが、実際には屋根の重さよりも、建物の構造のほうが重要だということが知られていないことに問題があります。
瓦を使わず、スレート系や鈑金系の屋根にしても、建物自体の構造が弱かったら、建物が倒壊する可能性は、ほとんど変わらないんです。
この辺りは、構造計算に対する知識が必要になってくるので、難しいことの説明は、愛知県陶器瓦工業組合が制作したムービーを観てみてください。地元、名古屋のアイドルグループdelaが出演していて、誰にでもわかりやすい内容になっています。
瓦チャンネル→dela-sansyukawara
まあ、もし瓦がダメなものだったら、僕は売りません。お客さんにとって最も有益な屋根材が瓦だから、僕は売っています。
