先日、うちから5キロと離れていない場所で、小さな屋根の葺き替えをしました。めちゃくちゃ小さい建物だったので、僕とうちの職人さんの二人とクレーン車で作業して、15時くらいにはブルーシート養生も含めた撤去作業を終了。その現場では他の古い屋根の修理に使うために、瓦を数十枚、割らずに持ち帰りました。
お客さんによると100年くらい前の建物だということでしたが、まだまだしっかりしています。そして、この瓦には『大谷』という刻印がありました。
大谷の屋根屋といえばうちですが、うちでは瓦は焼いていません。ってことは、おそらく僕のひい爺さんの親(僕から見るとひいひい爺さん)のところ。僕のひい爺さんは、親と兄がやっている屋根屋から独立して、屋根屋を始めた職人でした。今回、葺き替えした家の屋根を葺いたのが、ひい爺さんなのか、あるいは親や兄なのかはわかりませんが、どちらかであることは間違いないと思います。
なんせうちは、うちの過去の歴史について無頓着です(笑)いったい、ひい爺さんがいつ独立して開業したのかもわからないくらいなので、僕は大谷で、しかもうちの先祖が瓦を焼いていたことを知りませんでした。かなりの驚きです。わずか百年という短い歴史ですが、それでも今まで思いもしなかった、うちの歴史を知ることができた仕事でした。