トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

雪をきっかけに鬼瓦を付けなおし

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

この間の雪は、この辺りにしてはたくさん降りましたねぇ。

 

温暖化が進んだとやらで、降雪が減ると思っていたら大間違いです。

 

温暖化して海水温が上昇したということは、海上の水蒸気量が多くなり、その水蒸気が寒気によって冷やされて雪になるので、ある程度の温暖化は降雪量の増加になります。

 

そんなわけで、知多半島もこの数年、回数は少なくなりましたが、雪が降るとしっかり積もるようになりました。

 

今回の雪では、屋根関係でも被害が出ました。

 

降り棟という部分の鬼瓦が落ちたという連絡が数件、雨樋が壊れたという連絡が数件。

 

まずは降り棟の鬼瓦が落ちそうになっているのを直してきました。

 

現場で最初にアレです、と言われたのは↓です。
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はい。わかりませんね(笑)


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赤○部分から一枚、瓦が落ちてきたようです。

で、上って見てみると…
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こんなふうに隙間が空いてしまっていました。

この大きな鬼瓦を繋げてきた銅線が、経年劣化で伸びてしまったところに雪が積もり、さらに負荷をかけて、隙間が空いてしまったようです。

 

このままだといつかは銅線が切れて、鬼瓦が落下してしまい、とても危険なので、落ちてしまう前に銅線を交換することにしました。

 

棟を壊してみると…
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いやいや、そもそも銅線が細い(笑)

こんな細い銅線で、よくここまで耐えてくれたもんです。ただ、昔は銅の価値が今よりもはるかに高かったので、これが精一杯だったのかなとも思います。

 

この銅線を新しいものに交換するのですが、うちではちょっと違うものを使います。ここは企業秘密なので、写真を載せることはできないのですが、うちのやり方を用いれば、まず落ちることはありません。

 

最近は降り棟を積む家が少なくなりましたが、降り棟を積むと、家に重厚感が出ます。

 

かっこいい鬼瓦で降り棟。

 

ロマンですね(*´Д`*)

 

ではでは。