トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

同じ『二重淵ビン付紋入り影盛足付立浪台付鬼瓦』という名前を持っているのに、違うデザインの鬼瓦を使っている建物がかっこいい。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

珍しくw お仕事のことです。っていうか古い建物でかっこいい鬼瓦がのせられていたのでご紹介。一つの建物に玄関が二つあり、玄関それぞれに使われている鬼瓦のデザインが違うんです。

一つ目がこれ。

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二つ目がこれ。

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違いは僕が写っていること、ではなくて、わかりますかねー。マユゲの部分と足の部分が違います。コロンとしたものと、シュッとしたもの。台の部分も違います。

文字にすると『二重淵ビン付紋入り影盛足付立浪台付鬼瓦』という長い、同じ名前になりますが、同じ名称ながらも細部を変えている辺りに、この建物を建てた人の洒落が効いています。紋の入れ方も、後付けではなくて、最初から入れてあるというこだわりよう。他の鬼瓦も彫りの深い影盛が使われていて、めちゃくちゃかっこいい建物になっています。

こういう建物は残していってもらいたいなと思うし、これから家を建てる人も、数十年に渡って家を、家族を守ってくれる鬼瓦を見直してほしいなと思います。