東京オリンピック、自転車ロードレースのコースが発表されました。
武蔵野の森公園をスタートし、富士山麓を回って富士スピードウェイでゴールする244km。ワンデイレースとしても、ツール・ド・フランドルやパリ~ルーベに匹敵するかなりの長さです。
距離以上に、驚いたのが山岳コースだったこと。
僕は山岳コースが好きだし、今回のコースでは三つの山を楽しめて、富士山麓と三国峠はクライマーたちの勝負を見られるのが、とても楽しみです。特に最後の三国峠は斜度20%の激坂。世界の名だたるクライマーたちが、翼をはためかせて坂を上るのを、ぜひとも生で観てみたいと思います。
が、正直なところ、オリンピックのコースとしてはいかがなものか、という思いもあります。ここまで明確な山岳コースだと、クライマー以外は勝ち目がありません。リオオリンピックのコースも厳しくて、サガンは出場しませんでしたが、東京オリンピックもおそらく出場しないでしょう。また、日程的にもツール・ド・フランスのすぐあとなので、ツールで総合を狙うような有力選手が出場するか否か、非常に難しいところ。
オリンピックという4年に一度の大会にあっては、例えば山は一つにして、細かいアップダウンを繰り返して、最後はスプリントみたいな、誰にでもチャンスがあるコースにしてほしかった。皇居をスタート、ゴールにするという当初のコースなんて、他国の人にしてみたら、実は素晴らしいコースだったのになぁ。クライマー以外に勝ち目が無いなんて、ちょっとね…。
残念ながら日本には世界的なクライマーがいないので、とてもじゃないけど勝負になりません。それでも新城は諦めないはずなので、全力でに日程調整して、三国峠に応援に行こうと思います。