トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

ドルフィンズアリーナのMCが書いた自叙伝。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

バスケットボールでは僕も観戦したAICHI CENTRAL CUPやプレシーズンマッチ天皇杯が始まり、シーズン開幕を控えながらも盛り上がってきました。そんな開幕前に発表されたのがこの自叙伝。

kakuyomu.jp

著者はサミュエルサトシ。サブタイトルにある通り、バスケのMCをしているラッパー。分かりやすく言うと、一時代を築いたヒップホップユニット『HOME MADE 家族』のMC KURO。僕がBリーグを本格的に見始めた最初のシーズン、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの応援をし始めたシーズンに、KUROくんはドルフィンズアリーナでMCを担当していて、この自叙伝は、そこにたどり着くまでの物語です。

司会のMCとラップのMCの違い。

MCとはマスター・オブ・セレモニーの略で、いわゆる司会。ラップのMCもアリーナのMCも一括りにMCと表現されるけど、役割は違います。1980年代のヒップホップのMCは司会に近いイメージもあったけど、現在のヒップホップのMCはラップ。アリーナ、バスケのMCとはまったく違います。物語はドルフィンズ関係者の結婚式の司会(MC)を、たまたま引き受けたところから始まり、ドルフィンズアリーナでMCをやってみないかと打診され、戸惑いながらも引き受け、進んでいきます。

MC KUROのMCはすでにドルフィンズアリーナの名物。

2023-2024シーズンに最初にドルフィンズアリーナに行ったときに、「あのMC KUROが喋ってる!」と驚きました。そのときの僕はKUROくんのMCの上手さ、会場の盛り上げ方に、さすがは「家族のKURO!」と感心すると同時に、KUROにMCを依頼するなんてドルフィンズってすげー!とも感心しました。相手チームや相手チームのファンにも敬意を示すMC KUROのMCは、スポーツを楽しむMCとして最高でした。KUROくんはさらにシーズンも終盤にさしかかったときに、オープニングの演出をガラリと変え、これがピタリとはまり、さらにかっこよくなり、アリーナの一体感は素晴らしいものになりました。さすがは武道館を埋めたミュージシャン。

戸惑いながら進む姿。

ところが、この自叙伝を読むと、最初はまったく上手くいかず、迷いに迷い、少しずつ進んでいったのがわかります。ドルフィンズアリーナでともに半年以上を過ごしたときには、そんなこと微塵も感じさせなかったのに。こんな一文があります。

「新しいことを始めるときは必ず痛みが伴う。手弁当になっても別に構わないと思っていた。一番ダメなのは、やれることがあるのに、できない理由を並べてやらないこと。物理的に不可能なことでない限り、やっちゃえばいい。結果良いものになれば、マネタイズなんて後からでもできる。第一、お金よりも大切なのはワクワクすることだ。」

僕が普段から思っていることを、そのまま書いてくれていました。そう、できない理由なんて関係ない。やれることがあるならやるだけ。いつか直接、話す機会があったら、なんだか話しが合いそうな気がする人です。