だけどまだ帰らない。網走神社へ。
早朝からカヌーで遊んでから、阿寒のカムイコタンでマキリ(アイヌのナイフ)を探し、かっこいいマキリは高いということを確認(買わない)して、ついに阿寒湖を後にしました。目指すは女満別空港の向こう側です。すでに疲れ果てていますが、もちろんまっすぐ帰りません。まず向かったのは網走神社です。
北海道の神社は維新後に入植者が建てたものなので、歴史は古くありませんが、北海道の神社を訪れる機会は少ないのでお参りして、御朱印を頂きました。「書置きで対応します」と書いてありましたが、ちゃんと書いて頂けました。
実録!網走番外地!
そして網走といえば、網走監獄ですよね。もちろん行きました。夏の北海道2022、最後に訪れた場所です。
博物館 網走監獄は、当時の建物を移築しているので、そのまま本物が建っています。100年も前の建築をそのまま見ることができるだけでも価値がありますが、それが雪国の刑務所だというのもなかなかで。網走刑務所といえば、僕より年上の人たちにとっては高倉健さんの『網走番外地』シリーズだし、映画で一気に有名になった刑務所ですが、そもそもは北海道を開拓するために、犯罪者が送り込まれ、働かされたという歴史があります。網走監獄だけでなく、当時、北海道に造られた監獄、集治館に送られた囚人たちが北海道開拓の多くを担ったことになり、その辺りも学ぶことができます。
網走監獄にはいろいろな建物が建っていて、それぞれが興味深いのですが、僕が一番気になっていたのが、五翼放射状房です。
玄関を入ってすぐのところには中央見張所があり、五翼の全てを監視できるようになっています。
ゴールデンカムイでのっぺらぼうが収監されていて、土方歳三や白石、牛山らに入れ墨を彫り、のっぺらぼう奪還作戦の舞台になった房ですね。各翼には独房や数名が入る房が配置されていて、それぞれを見学することができます。もちろん中に入ることもできます。
のっぺらぼうの偽物が入れられていたのが、このあたりじゃないかな。
白石の案内でアシㇼパさんや杉元が入ったのが、天井のガラスから。
ゴールデンカムイと照らし合わせながら見学すると、分かりやすさもあり、少しワクワクするところもありますが、実際には北海道開拓のために多くの囚人が犠牲になったという歴史もあるので、なかなか考えさせられる施設でした。
お土産はもちろんゴールデンカムイ!
網走監獄から女満別空港に戻り、やっとのことでお土産を買いました。もちろんゴールデンカムイシリーズです。
ヒンナかどうかは分からんけど、お土産なんてそんなもんだ。
遊びに集中した三日間。
いやまあ、とにもかくにも充実した三日間でした。こんなにも詰め込んで大丈夫だろうかと思いましたが、大丈夫でした(笑)なんていうか、体はクタクタでムクんでいますが、気持ちがリフレッシュできました。僕の旅はいつも何かのついでばかりですが、今回は純粋に旅を楽しみました。もちろん遊んだだけではなく、いろいろと学ぶこともありましたが、何よりも遊びに集中した三日間。やっぱり休みって大切ですね。そして何より阿寒、道東を選んで正解でした。阿寒には近いうちに、また訪れようと思います。