トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

強さや速さ、勝利よりも、選手の健康は大切。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

もう数日前のことですが、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希が二十歳にして完全試合を達成しましたね。昨シーズン終盤から今年のオープン戦のピッチングを見て、完全に覚醒したなと感じていましたが、まさかここまでとは…。あんなに危なげないというか、相手のオリックスが手も足も出ない状態というのは、想像もしませんでした。なんせ前年度の王者ですからねぇ。

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2019年、岩手県の大船渡高校で甲子園を目指していた佐々木は、県大会準決勝で快投し、チームを決勝戦に導いたものの、國保監督の「佐々木を壊してはいけない」という判断で決勝戦に登板せず、大船渡高校は大敗。甲子園を逃したというのは記憶に新しいところです。当時の國保監督の判断は賛否両論ありましたが、某評論家なんかは「佐々木一人を守るために、全員が甲子園に行けないなんて」と批判していました。一方でド素人の僕は「高校生にして160キロを投げる逸材を壊してはいかん」と、監督の判断に賛成でした。だって、もしかして県大会決勝で故障しなかったとしても、県大会で他のピッチャーでは勝てないようであれば、次は甲子園での連投が待っていたわけで、甲子園で壊れてしまう可能性があるわけですよね。今までもそんなふうに壊れていった才能はたくさんあるはずで…。もちろん、佐々木は連投しても壊れなかったかもしれません。でも、高校生を指導する立場の監督が、選手の健康を優先できないというのは理解に苦しみます。

 

もちろん、選手の煌めきというのは、いつがピークなのかは分かりません。甲子園という、あの舞台だからこそ、一瞬の煌めきを見せる選手もいるでしょう。僕だってアスリートのはしくれなので、優勝したいという選手の気持ちは理解できます。一生に一度のチャンスにすべてを出し尽くしたいという気持ちは痛いほどわかります。だからこそ、当時の國保監督は悩んだだろうし、その判断は支持するべきなんだとも思います。

3年を経て、とてつもない怪物へと成長した佐々木朗希を見て、あのときの國保監督の判断が正解でだったということが証明されたことでしょう。

 

勝利を目指すのは大切なことだけど、何よりも選手の健康を優先する、という方針が見直されるようになれば、日本のスポーツ界はさらに素晴らしいものになるかもしれませんね。