8月のある日のことです。Facebookのメッセンジャーで、一通のメッセージが届きました。いったいいつから繋がっているのかなー?たぶん5年前か6年前か。そんくらい前から繋がっているけど、なんせ徳島の人なので、一度も会ったことのない人です。でも、お互いにFacebookの投稿を通して、特に犬好きで自転車に乗っている仲間として交流していました。
そんな人から屋根について、画像と一緒に質問がきました。画像で見る限りで瓦は問題ないということと、触るとすると漆喰の辺りであることを伝えると、徳島で信頼できる業者さんなんてわかりませんよね?と聞かれました。何をおっしゃるウサギさんですよ。こちとら一般社団法人全日本瓦工事業連盟青年部の役員です。全国に信頼できる仲間のネットワークがあります。さっそく徳島県青年部の人に連絡をとって、紹介することになりました。
どんな業界でも同じかもしれませんが、業界の全国組織に所属していると、スケールメリットがどうとか、ネットワークがどうとかいう、横文字入りのぼんやりと良さげな言葉だけは聞いても、実際にメリットを感じることなんてありません。が、ついに来た!って感じです。
ここで大切なのは、SNSと全国組織の相性です。今回はFacebookで仕事が生まれました。徳島と愛知がSNSで繋がって、会ったことが無いのに、何年も交流を続けていたこと、僕がブログを書き続け、屋根屋であることを発信し続けたことにより、これまでは考えられなかった手順で、仕事が発生することになったわけです。
これって凄くないですか?
お客さんは信頼できる業者に仕事を依頼したくても、どこが信頼できる業者なのか分かりません。でも、例え会ったことがなくても、何年も交流していれば人柄が伝わります。こればかりは表面を取り繕うことのできるHPには不可能なことです。かといって、僕に直接依頼されても、さすがに徳島まで点検のためだけに行くことはできませんから、そんなときに全国の信頼できる業者のネットワークがあることが役に立つわけです。
全国組織の一つの目的には、悪徳業者の撲滅、あるいは被害を減らす、ということがあります。これまで、お客さんは結局は単純に近くの業者だったり、突然、訪問してきた業者に依頼するしかありませんでした。が、SNSの発達により、遠くに住む信頼できる人から、近くの業者を紹介してもらうということが可能になりました。そういう意味で、SNSと全国組織の相性というのは、とても良いと考えることができます。
スケールメリットを生かすも殺すも自分次第です。全国組織に所属している人のSNS活用はとても大切なことだし、なんなら全国組織内にSNS部門を作るのも良いかもしれません。