トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

太陽光発電システムを導入するよりも、キャンピングカーを買うことをオススメします。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

うちではたまに、あるいはまれにですが、太陽光発電パネルを屋根上に取り付けます。なんであんまりやらないかというと、まあ、好きではないからですね(笑)決して環境に配慮されたものでもないし、せっかくの瓦屋根の美しさも損なうし、お客さんにとっての経済的メリットも無いし、僕がお客さんに対して胸を張って勧められるものではありません。それでもたまには取り付けるのは、お客さんに対してメリットとデメリットを伝えた上で、太陽光発電システム取付の専門業者という、屋根のことを知らない業者に屋根を荒らされたくないからです。屋根工事の専門業者以外に太陽光発電パネルの取付を依頼するのは、マジでヤバいですよ…。まあ、それは置いといて、今回は一般家庭に太陽光発電システムを導入するなら、キャンピングカー購入をオススメしますってことです。

 

一般家庭の屋根に太陽光発電パネルを取り付けると、システム全体と工事費で、だいたい200万から300万くらいかなと思います。で、現在は売電しても利益は出ないので、昼間に発電した電気を蓄電しておいて、夜に使うのが有効だと言われています。が、この蓄電するための蓄電池が高くて100万円はかかります。となると、合計して400万円はかかることになります。そして、あまり知られていないことかもしれませんが、太陽光発電パネルで作られた直流の電気を、家庭で使えるように交流に変換するパワーコンディショナーという機械が10年くらいで交換する必要があり、これに10万円くらいかかります。考えてみてください。400万円分の電気代を使うって、何年かかるんでしょうねってことです。屋根に穴を開けて、雨漏りのリスクを高め、エコでもなんでもないものを取り付けるって。

もちろん、災害のときなんかは活躍します。特に地震では有効だと思います。が、台風とか水害では、返って危険を増大させることがあることも覚えておいてもらいたいことです。

 

そして、キャンピングカーです。実は現在のキャンピングカーのほとんどは太陽光発電パネルを載せています。車高が高くて見えませんが、屋根の上に載せていることが多いです。我が家のキャンピングカーも載せています。

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一枚だけですが、これにバッテリーを接続してあって、冷蔵庫や車内の照明、テレビ、扇風機、スマホの充電等は全て賄っていて、太陽光発電パネル以外でバッテリーに充電したことはありません。面倒くさいと思わなければ、スマホの充電はずっと無料で可能ってことですね。

そして、このキャンピングカーの価格は500万円をちょっと超えるくらいでした。今どきのミニバンを買うと、400万円くらいはすると思います。そこに100万円足すだけで、キャンピングカーが買えます。屋根上に設置する太陽光発電システムと充電池との差額も100万円。災害時には中で暮らすこともできるし、移動もできます。エンジンをかけておけばエアコンも使えます。もちろん家庭用エアコンを取り付けることもできます。そして、何よりもキャンピングカーのある暮らしは楽しいです。太陽光発電システムは楽しくありません(笑)

 

僕は屋根屋なので、うちを通して太陽光発電システムを取り付けしてもらったほうが商売にはなりますが、僕は圧倒的にキャンピングカーをオススメします。