犬猫と旅をする我が家の基本はキャンピングカー泊ですが、それでも大晦日くらいはちゃんと部屋の中で過ごしたいということで、草津温泉からさらに30分ほど山奥に入ったところにある花敷温泉で年越しを過ごしました。花敷温泉にある宿は『花敷の湯』の一軒だけ。秘湯です。
周りには民家が少しあるだけ。客室は4部屋だけの小さな温泉宿です。全室がコタツのある和室とベッドルームの二間続きで、広いウッドデッキまであります。
さすがに寒いので写真を撮っただけですが、冬だって雪景色が綺麗だから、春から秋にかけては最高じゃないかな。
温泉は内湯と貸切専用の露天風呂がありますが、なんせお客さんが4組しかいないので、内湯も常に貸し切り状態で、露天風呂もいつも空いていました。硫黄の匂いのする、41度くらいの熱め、源泉かけ流し。文句なんてあろうものか。
食事は車で2分ほどのところにある別邸『囲炉裏の館』に案内されますが、この建物がすごい。200畳の広さに囲炉裏が7基あるだけ。広い上に、それぞれに仕切られているので、他のお客さんがどこにいるのかすらわかりません。
この柱の直径は1mほどあります…。
スタートの状態はこれ。
子持ち鮎と芋の田楽が焼かれています。
どんどんと出される料理たちは、全てが最高に美味い。日本人で良かった…。
これらが完璧なタイミングで提供されてきます。また、飲み物も注文したらすぐに出てきます。先読みにも程がある(笑)
さんざん食べさせられたあとに、厚切りの上州牛がたっぷり入った鍋が登場。
四人前くらいある鍋で殺されかけました(笑)全部食べましたけどね。
年越しそばは、なめこたっぷりで、蕎麦も打ち立てで、香り豊か。温かい蕎麦でこれだけのコシがあって美味いのは、本当に美味い蕎麦だという証拠です。
デザートとコーヒーまで美味かった…。
めちゃくちゃ美味い料理を食べ、紅白や笑ってはいけないを見て、読書しながらの年越しとなりました。
翌朝はのんびり起きて、雪道を朝ラン。とっくに日が昇っているはずの時間でしたが、花敷温泉は谷間にあるので日が昇るのが遅く、走っている途中で予想外に初日の出を拝むことができました。
30分だけ走り、帰ってから温泉に入り、お楽しみの朝食です。
朝あっぱらから岩魚の天ぷらが登場。頭から尻尾まで、全てを美味しく頂きました。
部屋、温泉、料理と全てが最高でしたが、何よりも素晴らしいと感じたのが、宿の方々の対応です。かしこまりすぎず、親しみをもって自然に応対してくれるので、すごくリラックスできて、のんびりできます。都会のどんなに高級な宿に泊まったって、こんなにのんびりと満足できることはないと思います。
はっきり言って愛知県からだとかなり遠いけど、行く価値ありです。また行きたい宿です。