トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

イエモンの新譜『9999』 長年、待った甲斐がありました。

トライアスリート屋根屋で意外と音楽好き、常滑は屋根誠の竹内です。

 

2016年に再結成されたTHE YELLOW MONKEY(イエローモンキー、以下、イエモン)の、実に19年ぶりとなるオリジナルアルバム『9999(フォーナイン)』が発売されたので、いつもの通り、軽トラ&ランで聴きこみました。

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『9999』DLよりもCDが欲しい。

theyellowmonkeysuper.jp

最近はとんと行かなくなりましたが、昔はカラオケに行くと半分はイエモン、半分はコブクロを歌うイエモン好きで、3年前の復活ライブツアーにも行きました。なので、復活もオリジナルアルバムも、めちゃくちゃ嬉しい。

イエモンは僕の中ではいわゆるグラム・ロックに分類されていて、日本のグラム・ロックの中で唯一、かっこいいバンドだと思っています。なんかサイトの評論で「薔薇の美しさと、毒々しさを併せ持つ」と書かれているのを読みましたが、言い得て妙で、グラム・ロックというのは、華やかなのはもちろん、それでいて毒々しさが無いと成立しない。デヴィッド・ボウイが作ったジャンルなんだから、当然といえば当然だけど。

日本人がグラム・ロックをやると、どうしても陳腐になりがちだけど、イエモンは違うなと。そもそもアジア人に対する蔑称である『イエローモンキー』という名前をバンド名に付けてしまうあたりから、開き直りを感じます。ローリングストーンズに「すげえ名前だな。絶対に忘れねえ」と言わしめたイエモンは、日本のロックに対するコンプレックスの現れなんですよね…。そんなコンプレックスが、全員高身長のイケメンというメンバー四人の個性と相まって、美しくも毒々しいロックを奏でるのかも。

 

待たせた本人が書いているにもかかわらず、イエモンの復活を長年待っていたファンの心を代弁するかのように、せつないメロディーと歌詞がピタリとくる一曲目『この恋のかけら』から、畳みかけるように流れ込むイエモン節。キャッチーな『ロザーナ』や、ドラマチックな『砂の塔』は歌いたくなるし、『Balloon Balloon』の「膨らんで 膨らんで 飛びます 飛びます Balloon Balloon」という悪ふざけの歌詞は吉井さんらしさ。もちろん情熱と諦めが同居するグラム・ロックの真骨頂は存分に表現されています。

 

待った甲斐があったなぁ。しばらくはヘビロテです。