先週のことになります。10月21日㈰に上海で開催されたIRONMAN70.3上海で、チームメイト、謎の外国人労働者、チェ・フンさんがIRONMAN World Championshipの出場権を獲得しました。
普通の70.3大会であれば、70.3の世界選手権の出場権のみが獲得対象になるのですが、世界中でいくつかの大会だけが、なんらかの理由でIRONMAN世界選手権出場権の対象になることがあり、今回の上海は対象になっていたわけです。
フンさんと僕の実力は二年くらい前までは大差なく、一緒に練習していても、いつも調子の基準にしていました。ところが昨年辺りから、フンさんは一気にタイムを伸ばしてきて、どんどん強くなっていきました。それでも、年々上がっていくIRONMANのレベルを前に、フンさんはIRONMAN世界選手権よりも、70.3の世界選手権をメインに考えるようになっていて、今回の上海にも来年、ニースで開催される70.3世界選手権の出場権を獲りに行っていました。
フンさんによると、レース中は練習のことを思い出すだけで、時計すら見ることなく無心だったようで、自分が出場権を獲得できたことを知ったのも、ゴール後、ずいぶん後だったそうです。
フンさんといえば、9月のIRONMANグレでは、自分も大会に出場するにも関わらず、一緒に旅した仲間のために、身を粉にして動いてくれました。それは僕が同じ立場だったとして、あんなに動けるものかと考えてしまうほどでした。
なんか、やっぱり神様は見てるのかなと思っちゃいます。
思っちゃいますが、フンさんは凄く練習していました。よくもまあ、あんなに練習できるものだと呆れるくらいやっていました。それが実を結んだに過ぎないのでしょうね。
身近な仲間。それもつい最近までけっこう近いレベルにいた仲間の吉報は、やはり嬉しく、力になるものです。僕ももっとやろうと思った出来事でした。