今日は書きにくいことを書きます。でも、これは屋根屋だけでなく、建築全般が抱えている問題だと思うので、ちゃんと書きます。
先日、友達からLINEが来ました。
「内装をリフォームしている業者が、表で煙草を吸うんだけど、その煙が入ってきて臭い。臭いがついたままの服で入って来られるのも嫌だ」とのこと。
僕も煙草は嫌いだし、気持ちはよくわかります。監督に言うように伝えると
「言って、手を抜かれるのが嫌だ」と。それもよくわかります。他にも「見た目が怖くて何も言えない。」とか「内装なのに18時半過ぎまで作業しているし、帰るときの片付けが悪いから、子供部屋に入れない」とか、不満爆発でした。
これ、全てが職人個人で解決できることですよね。煙草なんて個人の趣向、中毒をお客さんに押し付けているだけだし、片付けはきちんとするのが当たり前。内装工事を18時過ぎまでやっちゃダメなんて常識で考えればわかること。そして、怖がられないような見た目にすること。
見た目の問題はお客さんからすればとても大切です。怖い人には話しかけづらい。話してみれば良い人っていうのがほとんどであることはわかっていても、知らない人なんだから見た目で判断しますよ。ボ〇シング協会の山〇明会長みたいなのが来たら怖いですよ。
お客さんに何も言われない、聞かれないのは、お客さんが何も思っていないわけではなくて、怖くて話しかけられないことがほとんどだと考えてほしいです。
職人の世界によくいる、まあ、そういう人って、お客さんから見ると、良くてエグザイルですよ。あくまでも良くて、です。あんなのテレビに出ているイケメンじゃなかったら、ただのチンピラですよ。仮にイケメンだとしても、そのへんにいたら怖いです。
お客さんを怖がらせて良いことなんて何もありません。お客さんが逃げていきますよ。今回、僕に連絡をくれた友達は、今後、喫煙者で怖い見た目の人は出入り禁止にしてもらうように、元請けのハウスメーカーに伝えると言っていました。
これって現場の職人が知らないうちに、実際に行われていることです。どんなに腕が良くても、話してみれば優しくて良い人だったとしても、見た目や煙草でお客さんを失うことがあるってことです。お客さんは怖い喫煙者に対して何も思っていなわけでもなければ、受け入れているわけでもなく、我慢しているだけなんです。
そうして我慢させることで、お客さんは見た目だけきちんとした悪徳業者に流れ、騙されることもあるわけです。極端になりますが、悪徳業者に騙されるお客さんがなくならない原因の一つに、職人の見た目や煙草があるかもしれないってことです。
僕たち職人はお客さんに信頼、信用してもらって、安心してもらうことも仕事のうちだと思います。
こんなの誰も信頼しないでしょ?