伊勢志摩・里海トライアスロンは散々な結果に終ったものの、物について悩んでいたことや疑問に思っていたことが、二つほど解決に向かいました。
二つのうちの一つがランニングシューズ。昨年からロードレースの世界を席巻している、ナイキのフライシリーズ。ボストンマラソンで3位に入った大迫傑選手(半端ないほうじゃないけど、半端ない)や、マラソンの日本記録を更新した設樂悠太選手が履いたことで話題になりました。大迫選手や設樂選手が履いていたのはヴェイパーフライエリートなので(この記事を書いたときには、エリートだと思っていたのですが、実際には4%でした)、一般人にはほとんど入手不可能。入手できても6万円と超高額なので、一般の人はヴェイパーフライ4%というモデルを使うことになります。
↑これがヴェイパーフライ4%。
使うことになると言っても、4%だって25,920円。しかも寿命は走行距離で150キロ程度なので、練習で使うと一か月と保ちません。
そんな超高級シューズ、ヴェイパーフライ4%をフンさんが志摩トラに投入していて、「めちゃくちゃ良いですよ!凄いんです!」と言っていました。ヴェイパーフライの特徴といえば、厚底で豊富なクッションを持っていて、にも関わらず高い反発力で脚を前に前に送ってくれるというもの。この衝撃吸収と反発力の同居というのが、頭で理解できずにいました。
レースを終えて表彰式を待っているときに、置かれた4%に60歳台で優勝した小林さんが足を入れ、走ってみることに。サイズが合わんなぁと言いつつも、走り出した途端に「うわっ!なんだこれは!」と叫ぶ小林さん。アシックス派の小林さんが感じたことのない走行感らしい。
僕は「小林さん、それは大げさだわ。小林さんともあろう御人がw」と言ったのですが、サブスリーランナーの浦田さんも「竹内さん、マジ半端ないっす。僕も買っちゃいました」とか言うし、極めつけは鈴木ランニングクラブ代表でランのプロ、鈴木テルさんも「いや、これは本当に凄い。三歩で解る」とか言うので、ついに僕も履かせてもらい、走ってみることに。
足を入れ、走り出した瞬間。「あああっ!すごいいいいい!」
確かに三歩で充分。着地のときにはふわっとするのに、足というよりも脚が前に押し出される感覚。これか!こんなのズルい!そりゃ速く走れるわ!
テルさんによるとクッションによって、わずかな横ブレがあるので、中殿筋や太ももの横やらを鍛える必要があるし、いわゆるフォアフットで走る必要があるけど、それができれば、ヴェイパーフライは力を発揮するとのことです。
最近の僕はアディダスのadizero 匠 錬とJAPAN boostを使い分けていましたが、さすがにちょっと心が揺れます。
ヴェイパーフライ4%は高くて買えないけど、廉価版のズームフライなら16,200円。いや、高いですよ。高いけども、勝負シューズとして考えれば悪い選択ではないはず。
フンさんに借りたサイズより、もうワンサイズ大きいのを試着できれば、ズームフライを買っちゃうかも。