昨年、2017年の3月17日のブログでは、ミラノ~サンレモという、イタリアの自転車ロードレースについて書きました。
春のクラシックといえば、ミラノ~サンレモに始まり、毎週のようにヨーロッパの各地で戦いが繰り広げられますが、今週末のフランスでは1896年から続くパリ~ルーベが開催されます。
パリ~ルーベは、初春のフランスの、そのコースの美しさからクラシックの女王と呼ばれています。新緑のフランスの平坦な田舎道を走る自転車は、一見すると確かに美しい。ですが、全長260キロを超えるコースに立ちはだかるのは54キロにも及ぶパヴェと呼ばれる未舗装路。パヴェとは石畳のことで、自動車で走っても凄い衝撃があり、自動車の腹を打って壊れることがあるため、鉄板を貼って走るというほど。
↑はコースの一部。ここを自転車で走るということが、本当に可能なのかと。
コースを走ったことのある選手によると「脳が揺らされる」ほどの衝撃があるそうです。落車やパンクは当たり前。ときにはハンドルが折れることもあるほどのコースから、クラシックの女王の別名は『北の地獄』。
雨が降ろうものなら、まさしく地獄。
一昨年はパリ~ルーベを何度も制したファビアン・カンチェラーラが引退し、昨年は15年に渡ってクラシックに君臨してきたトム・ボーネンが引退し、群雄割拠の地獄を制したのはヴァンアーヴェルマート。
今年はクラシックハンターと呼ばれるベルギーの雄、ジルベールも帰ってきます。天気予報では雨。
クラシックの女王、北の地獄、パリ~ルーベは4月8日㈰午後05:55~深夜 01:30からJ SPORTSで生中継されます。