トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

瓦の下にも防水

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

書こう書こうと思っていて、ずっと忘れていた、ルーフィングというものについて書きます。ルーフィングというのは、瓦、スレート(カラーベスト)、板金等の屋根材の下に敷く防水シート(紙?)です。

 

長さ20m、幅1m、厚みは…どんくらいなんでしょう?0.5mくらいのが巻かれていて、重さが20キロくらいあります。

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貼っていくときは、ホチキスのデカいのでバンバン叩いて留めていきます。

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ちょっと前までは破れやすいものが使われていましたが、今は裏側に不織布が使われている、ゴムアスファルトルーフィングを使っているので丈夫です。丈夫ですがカッターナイフで簡単に切ることができます。

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角は曲げて、しっかりと合わせて、軒先から貼っていきます。

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上下の重なりは10cm。線のところを目安に重ねて、コロコロと転がしながら貼っていきます。

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横の重なりは20cmとなっていますが、心配なのでうちでは30cm以上、重ねます。

 

この屋根でずっと貼っていったら、最後のところ、棟に来たら、ちょっとだけ重なりが足りない!こんくらいなら雨漏りなんてしないけど、なんとなく気持ち悪いので…

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幅20cmに切ったものを差し込むことにしました。こういうことにこだわる辺りで、俺って日本人だなと感じます。

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これでルーフィング完了なので、とりあえずは雨が降っても大丈夫です。

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うちの辺りは風が強いので、ルーフィングを貼るだけでも一苦労ですが、まあまあ綺麗に貼れました。

 

瓦屋根のときのルーフィングは、ある意味保険みたいなもので、瓦を葺いてしまえばよほどのことが無い限り、防水の仕事はしていませんが、スレート(カラーベスト)の場合はルーフィングが貼っていないと100%雨漏りします。100%です。ルーフィングで雨漏りを防ぐので、ルーフィングが非常に重要な役割を果たしています。

 

また、透湿ルーフィングというのもありますが、屋根材を葺くまでに雨が降ると、ホチキスで留めた穴からの雨漏りすることが多いので、壁に貼るなら透湿も使えますが、屋根にはまあ、あんまりかなと思います。

 

今回は瓦の下の防水シート、ルーフィングについてでした。屋根の上からは以上です。