トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

昔の瓦を葺くとわかること。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

古い納屋の屋根を修理してきました。修理といってもかなり壊れていて、一筋縄ではいきませんでした。

当初はこんな感じ。しびれるぜ!

足場を組み、大工さんが下地を直してからが僕の出番です。

古い瓦と新しい瓦を混ぜて葺く。

古い瓦だけで葺き戻せると良いのですが、落ちて割れてしまっている瓦も多く、半分くらいは新しい瓦を混ぜながら葺きます。右の袖瓦が二枚足りないので、そこから大変でした。

6行葺き戻したところ。けっこう頑張ったんですよ!

瓦というのは同じ大きさ、同じ形をしているように見えて、意外と大きさが違い、けっこうねじれています。昔の瓦は特にねじれた瓦が多く、それを組み合わせて葺くのが難しいんです。

手前側と奥側でねじれているのがわかりますかね?

ぴったりでしょ?

完成

これが

こう

半分より右が、今回、葺き直したところ。まままま、頑張ったと思います。

昔の職人さんのすごさ。

それにしても、こういう仕事をすると、昔の職人さんの腕の良さに感心します。今の瓦は本当にできが良くて、ねじれなんてほとんどありません。もちろん細かく見ればねじれは必ずありますが、それはもう比較にならないほど小さくて。たまにこういうねじれた瓦を葺くと、昔の職人さんの腕への感心と、今の瓦を使えて恵まれているなということを同時に感じます。昔の職人さんてすごいです。