20年近く前に葺き替えしたお寺の近くに、現場の下見に行きました。
本堂の葺き替えが完成するまでには半年くらいかかった記憶があります。正面の一番長い部分なんて、一日に進むのが3行とか。葺きながら「1時間でこんだけしか進んでない!」って思いながらも、葺き続けたんですよねー。
上の写真の本堂両側にある鬼瓦は、写真では分かりにくいんですけど、田舎のお寺の割には大きくて、降ろすのも揚げるのも、クレーンを使いました。降ろすときに吊り上げたら、グワーッと振られてちょっと焦ったな。揚げるときは下で組んでから揚げたんですよね。
降ろした鬼瓦は保管しておいて、後に左官屋さんが台を造って飾ってくれました。
これでも大きさは分かりませんね(笑)写真だと分からないものです。ということで、僕が隣に立ってみました。
180センチある僕の身長よりもデカいんです。僕は見慣れちゃっているけど、鬼瓦なんて見たことない人は、この鬼瓦が屋根に乗っているということが理解できないと思います。ちなみにもっと大きなお寺になると、鬼瓦の大きさがこの鬼瓦の3倍くらいになるのは普通のことです。もう造るのも組むのも大変ですが、京都や奈良のお寺ではザラです。
普通のお寺でも高さ1mの鬼瓦なんて当たり前なので、ちょいとお寺の屋根を見上げてみてください。