天井裏から愛を込めてお送りいたします。
雨漏りにはいろんな原因があって、大半は屋根の上を見ればわかります。まずは室内の天井を見て、あーここに染みがありますねー、じゃあ屋根に上ってみますねー、なるほどここがアレなので直しますねー、解決。っていうパターンがほとんど。
ところが、たまに屋根の上に上ってみてもわからないことがあって、そんなときは天井裏というか、屋根裏に上ることがあります。
屋根裏への入口はだいたい押し入れの上にあります。
もっと狭いところもありますけど、必ずあります。
上から撮ったここなんて、40センチ四方くらいしかありませんでしたが、それでも入れちゃいます。
天井っていうのは下の写真に写っている、縦の細い棒で、梁とかから吊られているので、歩きやすい平らな部分は歩けません。乗ったら抜けてしまいます。
ってわけで、この写真のように、太い柱にしがみつくことになるんです。
時代劇で忍者が天井に開いた穴から、部屋の中を覗くというシーンがありますが、あれは不可能ですね。ウソです。テレビはいろいろとウソが多いです。
部屋の中からだとわからないことでも、天井裏だとわかることがあります。
赤で囲まれているのが雨染みです。
上を見てみるとしっかりと水が流れた跡があります。
ここまでわかれば位置を覚えておいて、屋根の上で状況を確認するだけ。
ちなみにこの家の場合は瓦には異常が無く、どうやら雨樋の破損が原因のようでした。
春は雨の季節でもあります。雨漏りはほっといても止まらないので、早めに声を掛けてくださいね。
アンジー『天井裏から愛を込めて』(1988)