うちから珠洲までは車で5時間以上かかるのに、わざわざ珠洲まで応援に行ったのは、仲間たちがたくさん出場しているからです。
もちろん応援が主ですが、北海道で不甲斐ない結果に終った自分に刺激を入れるためでもあります。
が、実はみんなには内緒で訪れていて、トランジットで準備しているときに声を掛けるか、それとも激坂・大谷峠に突然現れるか迷っていたのですが、朝5時すぎに駐車場のトイレに行ったところで、あっさり白井さんに遭遇(笑)
そのままみんなと合流しました。
車のところで準備している妙さんやよっちゃんと話していると、妙さんのフロントホイールがスローパンクしている可能性があるみたいで、急遽、ホイールを交換することに。
こんなこともあろうかと思って、[カーボンのフロントホイール、10Sと11Sのリアホイール]、[アルミのフロントホイール、10Sと11Sのリアホイール]という6本ものホイールと工具一式を持参していたので、ブレーキの調整も含めて3分もかからずにホイール交換完了。チーム専属ノンプロ・メカニックの面目躍如です。
小夏さんを連れて海に行ってみると、気持ち良い北風ですが、潮の流れも風と同じ方向に向かっているのがわかります。
Aタイプのスイムを第1ウェーブでスタートした白井さんは、浜から確認できる範囲内ではほぼ先頭をキープ。さすがの泳力。
第2ウェーブの妙さんは緊張の面持ちで、前から15mくらい後ろで待機していたので「一番前に行って!」と声をかけるも断固拒否(笑)
スイムは前のほうが泳ぎやすいのにね(´・ω・`)
2.5kmのスイムは白井さんなら37分~38分くらいかなと思っていたら、先頭で戻ってきたのは関東のスーパーチーム、トライオンのりょうちんこ。およそ39分くらい。ってことはここから続々と上がってくると思いきや、次が上がってきたのは44分くらいで、すでに先頭から5分が経過。白井さんはこのグループで7番目か8番目。白井さんはさすがだけど、りょうちんこの速さは別次元。そして、白井さんが2.5kmで44分もかかったことで、かなり潮流が強いのがはっきりしました。
しばらくしてランボーさん、かおるさんと泳力のある人たちが、みんなが遅かったということを知らず「遅れた!」と言いながら上がってきましたが、さらに遅れたのが泳力皆無(笑)の各務さん。「めちゃくちゃ時間かかっちゃった…」と深刻な表情が笑えました。ちなみに各務さんは昨年より16分くらい遅かったはずなので焦って当然。各務さんのGPSのログでは500mに21分もかかったところがあるとのことでした。普通なら1000mは楽に泳げる時間です。
普段ならスイムの制限時間なんて気にしないのですが、Aタイプがスタートして1時間30分が過ぎたあたりから、周りの人たちが制限時間をささやきだしました。どうやら1時間40分が制限時間らしい。
コース上にはいまだに大量の選手が泳いでいます。実況している人が「あと3分です!急いでください!」とは言うものの、泳いでいるときには聞こえないし、なによりも、急いだからと言ってスイムは簡単には速く泳げません。
1時間39分を過ぎて海から上がってきた人は全力でスイムゴールまでダッシュ!間に合った最後の一人は足を引きずりながら残り3秒でギリギリセーフ!
1時間40分を経過して比較的泳力のある第1ウェーブの人でも20人以上、5分間隔でスタートした第2ウェーブ、第3ウェーブの人たちはどんどんカットされていきました。中には泳げなくなって船に回収された人たちも。
第3ウェーブでスタートしたよっちゃんは、待てど暮らせど戻ってきません。時間はすでに2時間近く。なんかあったんじゃなかろうかと心配していたら、2時間5分を経過してやっと上がってきました!諦めずに泳ぎきったようです。
海から上がってきて、マーシャルに止められた人たちの中には「えっ!?なんでっ!?」と戸惑っている人が多数。確かに珠洲は潮流が速くて、うねりも入りやすいので泳ぎにくい海ではあるものの、Aタイプ、Bタイプ合わせて100名以上がカットされるという、珍しい状況は初めてでした。
珠洲といえば、激坂・大谷峠を含む風光明媚なバイクコースと、沿道の応援が熱いランなので、スイムでカットされてしまったのは残念ですが、これもトライアスロンなんでしょう。今年、カットされてしまった人たちは来年もエントリーしてほしいですね。
スイムだけで長くなってしまったので、バイク以降はまた!
ではでは。