トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

持続可能な建物と屋根。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

僕は屋根にはそこそこ詳しくても、建物自体に関してはそれほどではありません。もちろん建築関係ではない人と比べたら、かなり詳しいとは思いますが、餅は餅屋で設計士や大工さんには当然ながら敵いません。屋根しか知らない僕からしたら、建築家の人たちの知識ってすごいんですよね。

サスティナブルな建物とは?

ときおり目にする「サスティナブルな建物をご提案します」みたいな建築家の言葉。サスティナブル=持続可能ということでしょうが、こういう表現をしている建築家の設計する家の多くの屋根材が、板金やシングル、あるいは化粧スレート(カラーベスト)になっていて、屋根にだけ詳しい僕から見ると「いったい何をもってサスティナブルと言っているのか」理解できません。

瓦以外でサスティナブルな屋根材は無い。

現在、ほんの一部のものを除き、瓦以外の屋根材でサスティナブルなものは存在しません。板金、シングル、化粧スレートの寿命はせいぜい30年だし、塗装も必要です。10年に一度、数十万円をかけて塗装して、30年経ったら終わりというものは、建築において持続可能とはいえないと思うんですよね。

瓦は持続可能で持続してきている。

瓦の寿命は100年以上になります。正確に言うと「分からないくら寿命が長い」ということになり、現在の技術で作った瓦だと、数百年~千年以上は持続すると考えらるし、実際に持続してきています。

建て替え前の地元神社は150年に渡って持続しました。

これほど持続してきていて、実績のある建材、屋根材を使わない理由がどこにあるのか不思議でなりません。