緊急事態なんちゃらが出る、少し前のことです。熊野三山をめぐってきました。熊野の辺りには何度も訪れていますが、それは川で遊ぶためで、熊野三山には目もくれず、トレランもやるのに熊野古道も走らず。いい加減に行こうということで行きました。
熊野三山とは紀伊山地の東南部にあり、相互に20~40㎞の距離を隔てて位置する「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」の3社と「青岸渡寺」及び「補陀洛山寺」の2寺からなり、「熊野参詣道中辺路」によって相互に結ばれています。三社はそれぞれ、個別の自然崇拝の起源を持ちますが、三社の主祭神を相互に勧請し「熊野三所権現」として信仰されるようになったそうです。いっぺんに詣でたら、なんかご利益ありそうだよね!ってなったってことですね。
三社にはお参りする順番があると言われていますが、これは平安時代に上皇が巡った順番に起因するようで、熊野本宮大社、熊野速玉大社、そして熊野那智大社の順になるとのことです。ただ、今回は順番は自分の都合の良い順番で巡りました。
まずは熊野本宮大社から。
熊野大社といえば八咫烏が有名。神武天皇を熊野から大和に案内した三本足のカラスで、サッカー日本代表のシンボルにもなっています。サッカー日本代表に関するグッズもたくさんありました。
長い階段があります。バリアフリーなんてクソクラエです。
熊野古道を歩いてきたと思われる人たちも、ちらほら見かけました。つか、熊野古道を歩かないと行けない場所だと思っている人って、多いんじゃないですかね?僕も思ってましたけど、普通に車で行けます。
続いて向かったのは熊野那智大社。ですが、もちろんお隣の飛滝神社から。
こちらはなんと言っても那智の滝がご神体。
この杯(100円)で水を飲むと長生きできるらしい。長生きには興味ないけど、飲んでおきました。
いやはや凄い滝です。ここを登った人がいるとかいないとか…。まあ、いるんですけどね。そりゃいかんと思うよ。
飛滝神社からは熊野古道っぽいところを歩いて熊野那智大社に向かいます。
大楠には穴が開いていて、くぐることができます。せっかくなのでくぐっておきました。
お隣の青岸渡寺へ。
神社とお寺が隣り合っているあたりが日本の素晴らしいところですね。
三重塔をお参りしてからは黒飴ソフトクリームです。
那智といえば那智黒飴。ちょっと那智黒飴の香りがして美味しいです。
山から下りて熊野速玉大社へ。
熊野速玉大社にはさざれ石がありました。
そして鬼瓦が素晴らしかった。
これは竜なので、まああるでしょうねって感じですが、この上がね。
八咫烏の鬼瓦です!これは意外性があって面白い。発想が素晴らしいし、瓦の可能性を感じますね。
これで熊野三山はお参りしましたが、コーヒーを買ったお店の人に教えてもらった、もう一つの神社にも行きました。
どうやら、この山の上にあるらしい。
鳥居の向こうにはとんでもない急勾配の石段が。
写真だと伝わりませんが、めちゃくちゃ急です。疑う人は行ってみるがいい。
目的の神倉神社はここの上にあるので、ひたすら登ります。
登り切った上にあるのは、巨大な岩をご神体とした神社でした。
これはすすめちゃいますよね。大迫力でした。
濡れた石段の下りが怖い…。
熊野って東京はもちろん、大阪や名古屋からでも、けっこう遠いので、まったく人がいません。でも、人がいない分、荘厳な雰囲気があります。伊勢神宮はもちろんですが、熊野は神武天皇が即位された場所。日本人なら行っておくべき場所かもしれません。とかいって初めてでしたけどね。