トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

屋根でも結露は発生するので、やっぱり瓦が良い。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

修理に伺った家のお客さんと、どんな屋根材が良いかという話しになりました。そのお宅はもちろん瓦ですが、周りの家は板金や化粧スレート(カラーベスト)等、いろいろな屋根材が混在しています。

話の中で、お客さんが最も意外と感じていたのは結露について。

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コンビニのガラスに発生した結露。

屋根も結露をするということを伝えたら驚いていました。業界でも近年になって知られてきたことなので、お客さんが知らないのは当然です。

瓦だけでなく、板金も化粧スレートもすべて結露します。違いはどこで結露するか、ということ。

瓦の場合は瓦の裏側。下葺きされている、ルーフィングという防水シートと瓦の間ということになります。板金や化粧スレートの場合はルーフィングよりも内側。下地板のさらに内側、屋根裏の部分に結露します。

この二つの違いがめちゃくちゃ大きいです。瓦の場合は悪くてもルーフィングの上を通って、水蒸気や水滴として屋根の外に排出されますが、板金や化粧スレートの場合は、屋根裏なので排出されることなく、下地板を傷めたりします。一部の板金屋さんは、この事実を知っているので、自分の家を建てるときには、屋根を板金にせず、瓦で施工する人もいます。

例えば、小さな納屋を建てるとか、住宅でも10年で建て替えるとか、そう言った場合であれば、板金や化粧スレートの屋根でも構わないと思いますが、同じ家に数十年住むのであれば、やっぱり瓦だと思います。