ラグビーワールドカップ観戦記の2つ目です。
スタジアムへは思いのほか、すんなりと入場できました。席を確認するために、一旦、三階に上ります。
僕の席はここ。三階席とはいえ、豊田スタジアムは座席が切り立っているので、とても見やすくて、まったくストレスなし。むしろ全体が見えて悪くない感じです。試合開始1時間前になると、選手がアップのためにバラバラと出てきて、選手が入場してくるたびに拍手で迎えます。
僕が羽織っている法被はうちの祭りのものですが、背中には旧漢字で『当百』と書いてあります。意味は『百人力』。この法被を羽織ると百人力ってことです。東櫻車を引く祭りの法被に百人力。ラグビー日本代表・ブレイブブロッサムズを応援する衣装としては、これ以上のものは無いんじゃないかと選択しました。
ここで、ふと気づきます。もしかしたら一階席に行けるんじゃね?座席は無いけど、最前列で写真を撮るくらいはできるはず。
一階に降りてみると、思った通り。
最前列まで行けました。みんな写真を撮っているので、もちろん僕も日の丸とともに一枚。
それにしても稲垣はデカいし、田村のキックは正確だし、アップを見ているだけでも面白かった。
一階席の向こう正面がサモア応援団の塊り。自撮りしたら、こっちを見てくれたw サモアの人たちは陽気です。
45分間のアップが終了すると、日本代表はお互いの肩に手を乗せ、一つになって退場していきます。この姿を見るだけで、観客席からは大きな拍手が巻き起こります。
ラグビーワールドカップの旗が広げられ、サモア、日本の各選手の紹介後、ついに選手入場です。
サモア国歌をフルコーラスで聴いたのは初めてですが、とても美しい国歌でした。歌詞も「サモアよ立ち上がれ、今、この昇りゆく旗のもと。サモアよ立ち上がれ、今、この昇りゆく旗のもと。見よ、そのはためきには星たちがちりばめられ、まさにサモアのためにイエス・キリストもお亡くなりになった。ああサモアよ、今その船頭が永遠の航海へと旅立つ。恐れるものは何もない、神の御加護と自由があるのだから。サモアよ、立ち上がれ、今このはためく旗のもと」というもので、ロシアやフランスの国歌のような物々しさがありません。
続いて君が代斉唱。今までに最も多い人数での国歌斉唱は青年会議所の全国大会で、1万人くらいでした。そのときも感動したものですが、この日の来場者数は4万人弱。日本代表を応援するために集まった人たちの君が代はあまりにも素晴らしく、僕は涙をこらえるのに必死で、半分くらいは歌えませんでした。代表戦での国歌斉唱というのは、こんなにも誇らしいものなのかと、深く感動しました。
キックオフの前にはサモアのウォークライ、シヴァ・タウです。
いやー、すごい迫力。会場に響き渡る雄叫び。こんなの相手に戦うんかい…。
続きます。