うちでちょいちょいやらせてもらっているのが、鬼瓦の首の部分の漆喰工事。専門用語だと鬼巻とか鬼首とか言うんですけど、写真の赤丸で囲んである箇所のことです。
この部分だけでなく、漆喰工事全般に言えることなんですけど、元々、施工されていた漆喰を撤去することが大切です。なぜなら、撤去しないで上から塗っても、下になっている漆喰が剥がれるときに、一緒に剥がれてしまうからです。
今回の現場は、以前にも漆喰工事をしてもらったようですが、撤去せずに施工されていました。
二重になっているのが分かると思います。
さらにシリコンコーキングされていた個所も、そのままで塗られていました。
今回は、漆喰やコーキングを撤去したあとを、ブラシでこすって綺麗にしてからコーキングを施工しました。
ブラシでこするのは、こういう釉薬で表面がツルツルしている瓦だけです。いぶし瓦や銀黒と呼ばれるものは、こすると真っ黒になってしまうので要注意です。
今回はコーキングも変成シリコンコーキングを使ったので、以前よりも長持ちするはずですが、それでも元の漆喰をしっかりと撤去しないと、変成シリコンの性能を発揮することはできません。
漆喰もコーキングも、元々、施工されていたものを撤去することが大切です。