トライアスリート屋根屋兼リバーガイドの竹内です。
リバーガイドの資格を取得したのが2009年。それからしばらくは週末ガイド(ももクロみたい)として仕事をしていました。リバーガイドの試験というのは、お客さんに対する指示を含む舟の操船はもちろん、急流での水泳、ひっくり返った舟のリカバリー、ロープワーク、座学等があります。僕が受験したときは10名くらいが受験して、2~3人が落ちたので、まあまあしっかりした試験だと思います。
受験する際には、ガイドの装備を揃えておく必要があるんですけど、今回はガイドの装備を紹介します。道具が好きな人は必見です。
僕が川に持っていく装備はだいたいこんな感じ。これに踵を固定できるサンダルと偏光サングラスを追加して完成かな。ちなみにサンダルはkeenのニューポートを愛用しています。
まずは何よりもライフジャケット。本名はパーソナル・フローティング・デバイス(PFD)と言います。
HYDRAULICSのRIVER PROというガイド用のPFD。浮力が強く、脇や肩あたりが自由になって動きやすいのが特徴です。
ヘルメット。Sweetのストルッターというベースボールキャップ型。舟から投げ出されたときはもちろん、河原でも足を滑らせて頭を打つことがあるので、川にいるときはずっとかぶっています。カーボン製で軽量。ツバがあるおかげで眩しさが軽減されます。
激流エリアではかなりの衝撃があるので、中にはパッドを貼って、動かないようにしています。
スローバッグまたはスローロープ。Finetrackのものを使っています。常に腰に巻いていて、中には15m~25mの、水に浮くロープが入っています。流された人に向かって投げて、レスキューするのに使います。試験でも目標物に向かって投げます。訓練以外に使ったことがありませんが、ちゃんと用意しておきます。
リバーナイフ。NRSのパイロットナイフという製品を左胸に装備しています。緊急時にロープや舟を切るために使います。そういう目的で使ったことは一切ありません。
先端は刃が無いので刺さることが無くて、波刃はロープを切りやすくなっています。まあ、出番はありませんけど、持たないわけにはいかない物です。
笛。FOX40という、鋭くてデカい音が出ます。緊急時、もしくは声で読んでも聞こえない場所にいる人の気を引いたり、指示したりするのに使います。たまーに使います。
フリップライン。ひっくり返って裏返しになった舟を元に戻すために使うためのものですが、他の舟をけん引したり、係留したりするのにも使います。後者での出番が多いです。
PFDの後ろにあるのがカウテール。
これ。
自分がカヤックに乗っている場合、他の人がひっくり返ったりして流されたパドルを回収するときに使います。
こんな風にして引っ張っていきます。ラフティングボートに乗っているときは使いません。
ペリカンケース。超丈夫で防水。岩にぶつけても壊れません。携帯電話や貴重品を川に持っていくのために使います。
カラビナ。3つか4つを持っていって、なんやかんやと使います。環付き、環無しと用途によって使い分けます。
と、まあほとんどが出番の無い道具ばかりですが、川に出る以上は緊急時に備えておかないとプロとは言えません。全部揃えても10万円はいかないので、命を守るものとしては、決して高い買い物ではないと思います。
川で遊ぶ人は、ちゃんと準備してから遊んでくださいね。