結果としてはで77対69で負けました。
77対69というのは、ドルフィンズにとってはロースコアで、完全に東京ペースで試合が進んだ証拠。ドルフィンズは各Qに21~25得点するのが理想ですが、この試合は1Q13点、2Q20点、3Q15点、4Q21点と抑えられてしまいました。でも、この敗戦は開幕してしばらくの間の負け試合とは違いがありました。
闘うチームに。
シーズンが開幕し、しばらくの間。千葉ジェッツとのアウェイ戦のあたりで顕著でしたが、今村佳太が怪我で出場できない期間は序盤にリードを許すと、そのままズルズルと引き離されて負けていました。当時は完全に自信を失い、ずっとちぐはぐなプレーで、チームの雰囲気も良くなさそうに感じていました。ところが、この試合では1Q序盤からずっと東京ペースで試合が進んでいても、ドルフィンズの選手たちは諦めることなく、粘り強く点差を縮め、3Qでは46対45と1点差まで追い上げました。その後はエサトン、バッツの両センターのファールトラブルもあり、引き離されはしたものの、最後まで戦う姿勢を失わず、残り1分49秒にはチータムの&1で6点差に詰め寄り、1分01秒には再びチータムがペネトレイトからジャンプショットと決めて4点差。最後の最後まで粘り続け、強いチームであることを証明してくれました。
初スタメンの加藤嵩都
前日に東京のセンター、グダイティスと交錯した、エース・齋藤拓実を欠き、初めてスターティングラインナップに名を連ねた加藤嵩都。もちろん拓実には及ばないながらも、素晴らしいプレーを見せてくれました。タケトは速い。東京のファールトラブルに乗じて積極的にペネトレイションを仕掛けていました。23分50秒の出場で5得点3リバウンド4アシスト、ターンオーバー0は及第点。タケトは今後もプレータイムを伸ばすことになるはず。
今村佳太の闘志
今村佳太はこの試合、ハンドラーをつとめながらも積極的にゴールも狙い、チーム最長の31分50秒の出場で18得点2リバウンド4アシスト、被ファール4と面目躍如の活躍。僕からも確実に見えた、東京のロシターから顔にくらった肘撃ちから、立ち上がった後に吠えたところは今までのドルフィンズになかった、闘志むき出しの感じが頼もしく感じました。
獅子奮迅・チータム
この試合でもザイラン・チータムが獅子奮迅。28分59秒で28得点6リバウンド2スチール2ブロック、被ファール7のEFF40。
両センターがファールアウトした後は張本天傑とインサイドを支え続け、最後までチームを引っ張りました。
NBLのシーズン終了の関係でチームへの合流が遅れ、序盤はまったくフィットしていなかったころは心配した人も多くいましたが、今では完全にチームの中心になり、ドルファミ全員が大好きに。オフェンスだけでなく、ディフェンス、闘争心、ボールへの執着心、リーダーシップ、明るさまで、すべてをチームに捧げてくれていて、本当に素晴らしい選手です。
収穫
強豪・アルバルク東京相手に、齋藤拓実がいない試合でここまで接戦にすることができ、最後まで戦う姿勢を失わなかったことは大きな収穫です。ショーン・デニスHCも「選手たちを誇りに思う」と言っていましたが、これからのドルフィンズはさらに強くなります。