トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

北アルプスを知らない誰かと見た日

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

白馬に行った日は、驚くほど天気が良かった。
真冬なのに、スキーをしていると暑いくらいで、今日は景色を楽しむ日だな、と思った。

ゴンドラに乗ると、外国人のカップルと一緒になった。
二人とも僕と同じくらい太いファットスキーで、ポールはなぜか竹製。装備を見ただけで、「この人たちもパウダーが好きなんだな」とわかる。言葉は交わさなくても、居心地の悪さはなかった。

窓を開けようとしたが、最初はまったく動かなかった。
諦めかけたそのとき、ゴンドラが支柱を越え、ガタンと揺れた拍子に、窓がすっと開いた。

そこから見えた北アルプスは、何度見ても息をのむ景色だった。

白馬の景色は、日本のスキー場の中で一番だと思っている。コースの多さや雪質の良さだけじゃなく、山のスケールが違う。視界に収まらないほどの山並みが、当たり前のようにそこにある。

写真を何枚か撮った。
すると、隣にいた女性が、それに気づいたようにスマートフォンで写真や動画を撮り始めた。画面越しに見える彼女の表情は、はっきりとは見えなかったけれど、たぶん僕と同じ気持ちだったと思う。

白馬の良さは、「すごい景色がある」ことだけじゃない。
その景色を、国籍も言葉も関係なく、同じ空間で共有できるところにある。ゴンドラの中で交わしたのは、視線と空気だけ。それでも、十分だった。

その景色を楽しんでもらえて、良かったと思った。
白馬は何度来ても、自分のためだけじゃなく、誰かに見せたくなる場所だ。

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