
めちゃくちゃ素晴らしい選手なのに、バスケットボール日本代表には選ばれない、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのポイントカード、齋藤拓実選手。今回は齋藤拓実選手を選ぶべき理由についてです。
得点能力が高い
ポイントカードにとって得点能力は必須だと思っています。PGの得点能力が高いと、相手はマークを厳しくする必要があります。わずかに隙を見せれば、それはシュートされることを意味するので、マーク+カバーにも気を遣う必要があり、すなわち他の選手のマークが手薄になるということでもあります。齋藤拓実選手は1試合の平均得点が10点を超え、スリーも高確率で決め、ドライブからのフローターの精度も高いので、相手にすればとても嫌な選手なのです。

パス能力が高い
前年のアワードの際、某テレビ番組が、参加している選手にアンケートをとった結果で、パスが上手い選手として、ぶっちぎりに多く声が上がり、代表選手の佐々木隆成をして「どうやっているのか教えてほしい」と言わしめたのが齋藤拓実選手でした。視野の広さ、空間把握能力に加え、誰がどこにいるのかをイメージする能力が高いので、まったくイメージしないところにパスが出てきます。ということは、他の選手が生きるということです。

ドリブルが上手い
ドリブルしていてボールを奪われるというシーンを見たことがありません。齋藤拓実ほどの選手であれば、他のチームがかけてくるプレッシャーは凄まじいものがあります。相手チームナンバー1のディフェンダーにマークされても、ドリブルを奪われるどころか、翻弄し、抜き去ります。海外のサイズの大きな選手が相手となれば、彼らの腕をかいくぐり、抜くことは容易に想像できます。

ゲームコントロールが抜群に上手い
ドルフィンズにおいて、齋藤拓実がいるときといないときでは、明らかにゲームの質が変わります。齋藤拓実選手がいるときはボールと人が動き、停滞することがありません。それは他の選手に与える指示、自分が動き、パスを出すタイミングや相手等が正しいという証拠です。
顔がかわいい
これも大切なことで、あんなにかわいい顔をしたやつにやっつけられるなんて、相手としては屈辱です。冷静さを失わせることは、とても有効に働くので、かわいい顔してすごいというのはバカにしたものではありません。
背が低いことは重要ではない
齋藤拓実選手は172cmと、身長は高くありませんが、それであれば、富樫勇樹選手(168cm)や河村勇輝選手(170cm)が選ばれているのと整合性が取れません。身長が高くても通用しない選手よりも、身長は低くても通用する可能性が高い選手を選ぶべきです。
代表選手の選考は、そのときのベストの選手を選ぶべき
バスケの日本代表には、なぜか育成枠みたいなのがありますが、僕はこれには大反対です。日本代表はその時代の最高の選手が選ばれるべきで、最高のチームが作られるべき。これから伸びるかもしれない選手に、その枠を一つ与え、チーム力が低くなるということはあってはならないと考えています。そういう意味でも、バスケットボール日本代表には齋藤拓実選手と岡田侑大選手が選ばれるべきだと思っています。