
冒頭の通り、僕の仕事は屋根屋、瓦葺きです。屋根屋の仕事場は屋根の上です。当たり前です。屋根の上には影がありません。当たり前です。そして、真夏の屋根の上はとてつもなく暑いです。これは当たり前ではありません。普通の人が想像できる暑さではないんです。
屋根の上は気温50℃超、WBGT値も50超
屋根の上では気温が50℃を超えます。本当です。板金の上に生タマゴを割っておくと、時間はかかるものの、ちゃんと火が通るらしいです。そんな状況なので、熱中症の危険度を示す、WBGTという数値表の最高値である44なんて軽々と超えます。

WBGTは米軍で採用された指数
WBGTというのは1954年にアメリカの軍隊の訓練で採用されたのがきっかけで、徐々に世界中に広がり、近年になって日本でも使われ始めたのですが、一般のことではなく、軍隊の訓練で用いられたというところが大切。とんでもなく厳しい訓練を要する軍隊ですら、31を超えたら屋外の訓練は中止するわけです。にもかかわらず、屋根の上では作業しているというね…。
休憩も休憩にならない現状
最近の大手ゼネコンの現場では、エアコン完備の休憩室が用意されているところもあるらしいのですが、戸建住宅の建築現場ではそんなものはありません。日陰でのこまめな休憩と給水で耐えているのですが、日陰といっても、体温よりも高い気温の中での休憩では、体が冷えるということが無いのも現状です。
炎天下で作業している人がいて、生活が成り立っているということ
もうね、屋根の上というのはすさまじい暑さなわけです。お客さんの中には「夏は仕事しないんでしょ?」とか言う人がいて、できることならそうしたいのですが、働かないと食っていけないので、働かないわけにはいかないわけです。これといった解決策もなく、ただ現状を書いただけになりますが、屋根屋のみならず、炎天下で作業している人がいて、人々の生活が成り立っているということ忘れないでほしいんです。