トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

『ゴールデンカムイ』読了。素晴らしい冒険をありがとう!(ネタバレあり)

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

ゴールデンカムイ、終わる。

ゴールデンカムイ』が31巻で大円団を迎えましたね。僕が読み始めたのが2021年の6月からなので、1年に渡って楽しませてくれたことになります。各巻の発売日が決まったら、即、楽天で予約して、発売日に届くようにして貪るように読みました。そして、最も楽しみにしていた最終31巻は「これで終わってしまうのか」と思うと、届いてもすぐに読むことが出来ず、次の日に読みました。そして余韻を引きずったまま、もう一度、読みました。

漫画史に残る傑作!

なんていうか…、素晴らしい作品でしたね…。31巻の帯に「冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE!感情闇鍋ウエスタン」と書いてあったけど、ほんと、全てを詰め込んだ傑作。すべての漫画を読んだわけじゃないけど、漫画史に残る作品だと思います。子どもの頃は漫画や小説の世界に入り込んで、主人公たちと一緒に冒険する想像をしたものでしたが、大人になるにつれて、そんな想像も妄想もしなくなり、漫画からは離れていた時期が25年ほど続いていたのに、ゴールデンカムイは冒険の世界に連れ戻してくれました。アシㇼパさんや杉元、白石たちとチタタプや、オソマを入れたオハウを食べながら北海道を冒険するなんて、北海道やアウトドア、歴史が好きな僕にとって最高の物語でした。

登場人物の個性!

アシㇼパさんや杉元や鶴見中尉はもちろん、白石、土方、尾形、谷垣。牛山も鯉戸も月島も宇佐美も二階堂も。家永や門倉、岩息も。全部書くとそれだけですごいことになるので書かないけど、みんな素晴らしい個性を持っていて、魅力的でした…。そして、みんなそれぞれに相応しい最後と最期でしたね…。尾形はアシㇼパと出会い、罪悪感を取り戻して死に。牛山はアシㇼパを守るために不敗のまま死に。土方は鯉戸の覚悟の前に敗れ。頭巾ちゃんの描いた『山猫の死』も。杉元は寅次との約束を守り、最初から最後までアシㇼパさんや杉元の仲間だった白石は、海賊との約束を守り。谷垣がフチとの約束を守ったことで、フチの顔をちらっと見ることができたのは嬉しかったな。

『愛』こそゴールデンカムイだった。

全ての登場人物に共通するのは『愛』だったなと思います。歪んでいたり、偏ったりしているものの、みんなが深い愛を持っているからこそ、誰一人として心から憎むことができないし、読んでいる側も彼らに愛情を感じたんじゃないかと思います。 

ありがとうみんな!ありがとう野田サトルさん!

ともに冒険してくれたアシㇼパさんや杉元を始めとする登場人物のみんな。素晴らしい作品を描いてくれた野田サトルさん。ありがとうございました。『それはまた別の話』を読みたいです。