トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

盲導犬の総合施設『富士ハーネス』は盲導犬のことを知ることができて、しかも犬がかわいいのである。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

盲導犬の訓練に対してどんなイメージを持っていますか?中にはとても厳しい、痛みを伴う訓練をしているといった誤解をしている人もいるかもしれません。

 

富士吉田を後にし、次は静岡県富士宮市にある『富士ハーネス』という施設に向かいました。

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富士ハーネスは盲導犬の育成と最期までの看取り、PRを行う総合施設です。晴れた日には富士山がどどーんと見える、素晴らしい場所にあります。僕が訪れたのは2度目。8年ほど前にもUTMFの見学の帰りに、偶然、見かけて寄ったのですが、盲導犬の訓練施設の概念をひっくり返されました。

施設はとても清潔で、犬がたくさんいるのに、まったく臭いはありません。なんならうちのほうが臭うくらい…。受付を兼ねている事務所には4頭のラブラドールレトリバーが寝ていて、それを見るだけでも平和な施設だというのが分かります。

 

盲導犬が仕事中に装着するハーネスがあったり

盲目の方の道具等があったり。

いろんな場所を見て回れますが、犬に負担をかけないように、犬舎の見学だけは近くからはできないようになっています。

が、黒ラブの子犬たちがお昼寝しているのを発見!たまらん!

一日に二回かな?午前、午後にPR犬のデモンストレーションがあります。こんなふうに訓練するんです、という説明をしてくれます。犬には仕事という概念が無いので、遊びを通して覚えていくんです。オーナーに褒められたくて、一つ一つ覚えていく。しかも犬たちは集中力が無いので、一日に訓練できる時間は30分くらい。人間も犬も地道にコツコツと積み上げていくんですね。

訓練以外の時間の犬たちは、広い敷地にある犬舎と、その前にある芝生の広場でのびのびと暮らしています。あんな環境で犬たちと暮らせたら最高です。

 

次の写真の画像は全盲の方で、富士ハーネスの職員として働いています。

相棒の黒ラブとデモンストレーションに参加しますが、ハーネスを装着しないと普通の犬なので、あんまり言うことを聞きません(笑)座らせようとしても伏せたり、寝転んだり。一人と一頭の関係が素晴らしいものであることは、この姿を見て確信できます。目の見えない人にとっての盲導犬は、それまでになかった自由を与えてくれる存在です。そんな犬に対して、愛情が湧かないわけがありません。

 

盲導犬のことをよく知らない人、盲導犬の訓練についてあまり良く思っていない人はもちろん、ただただ犬が好きな人、犬が嫌いな人にも行ってもらいたい施設です。見学はすべて無料ですが、募金箱が置いてあるので、そこにしっかりお金を入れて、お土産も買ってもらいたいと思います。