トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

脳の感じる限界は、本当の限界の遥か手前にある。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

ITJのブログに「疲れが痛みを上回った」と書きました。疲れが痛みを上回ると、どうなるかというと、痛みが消えます。もちろん、痛みが疲れを上回ることもあって、そうなると疲れが消えます。どういうことかというと、人間の脳は基本的には一つしか苦しみを感じられないということなんですね。

では痛みや疲れとは何なのかというと、脳が発する「体が壊れる前に動きを止めよう」という信号です。だから、そこで止めるってっていうのは、あながち間違ってはいません。でも、超長距離耐久スポーツなんていうのをやっていると、疲れたから、ちょっと痛いからといって、止めてはいられません。よく勘違いされるんですけど、超長距離耐久スポーツをやっている人は疲れないわけではないんです。だって、やっぱり10キロも走れば疲れるんですよ。でも疲れたからといって止めてたら、何も完走できないってことを知っているだけ。

知っていることといえば「脳の止めろという信号は無視しても大丈夫」ということも知っています。例えば山を10キロ走ったときに「疲れたな。ここから10キロなんて絶対に無理だ」と感じたとしても、やってみると意外とイケた、という経験をすると、20キロが大丈夫なことが理解できているので「絶対に無理」は間違いだったということを知ることができて「脳の信号を無視しても大丈夫」ということも知ることができるわけです。で、それを少しずつ重ねていって距離を延ばすことができるんです。

脳の感じる体の限界というのは、本当の限界の遥か手前にあります。人間は潜在能力の30%程度しか使えていないといいますが、脳の感じる限界は潜在能力の10%程度かもしれません。すぐに限界を訴えてきやがる。2021年のITJでの僕は、30キロ程度のところで、けっこうな疲れと痛みを感じていましたが、無視していたら、その後の40キロほどを完走できちゃうんですよね。脳っていったい何なんでしょうね。

 

もちろん怪我や故障は良くないから見極めは大切だけど、少しだけ、限界をプッシュしてみると、面白い世界が広がるかもしれませんよ。