2021年10月に卒業したエクスマ塾。主宰の藤村正宏さんの提唱する「モノを売るな、体験をを売れ」という考え方に照らし合わせてみると、僕はまさしくモノではなく、体験を買うタイプだと思います。
価値を感じられない高価なものには全く興味が無いので、ブランド物みたいな、買って満足するような物には一切お金を使いません。一方で、物の向こう側、買った後に体験が見える物は多少、高価でも買う傾向があります。釣りやアウトドアや登山系の道具、トライアスロンの道具や大会、小説とかもそうかもしれません。買っただけでは、何の意味も無いけど、その向こうにある体験を買っています。
特に自動車、車に着目してみると、傾向が顕著に表れているような気がします。最初の一台は置いといて、二台目がAE86トレノ。
30年ほど前に、日光いろは坂のある栃木県の大学に通っていて、86に乗っていたということは、そういうことです。察してください。車を操る楽しさを覚えたのが86でした。一晩でガソリンが無くなるとか、中古タイヤのワイヤーが出るとか、そんなのが普通でしたが、そういう経験が面白かった。次がランドクルーザー・プラド。
86を20万キロくらいで乗り潰して、乗り換えるときに、R32かR33のGT-Rを買おうかと思ったけど、300km/hとか目指すようになったらヤバいと感じ、スキーに行くのに良いということで、四駆に方針転換しました。プラドでは凄いオフロードも走って、86とは違う車の操作を覚えました。クロスカントリー四駆って、マジでどこでも走れるんですよ。プラドは7年で21万キロくらい乗りました。次が初代エクストレイル。
初代のエクストレイルはCMが秀逸だったと思います。こんな経験ができるよ!っていうCM。
冷えた体をシートヒーターで温められる、汚れたまま、濡れたままの物をそのまま積める、走行中にスイッチ一つで四駆にできる等、僕の求める機能が満載。ボディサイズも大きすぎないのに、荷室が広くて使い勝手が最高でした。エクストレイルに乗っていたころの僕はエグい大物釣りと、激しいバックカントリースキー、崖みたいなところを滑ったり、びよーーんと飛んだりするようなスキーに明け暮れていて、エクストレイルのCMのまんまでしたね。これも5年で17万キロ乗ったけど、人気車種だったので120万円で売れたんですよね。で、次が今の愛車であるFJクルーザー。
ドアがデカくて狭い駐車場だと乗り降りしにくいし、観音開きだから後部座席の人の乗り降りも面倒だし、荷室は狭いし、横幅はデカいしと良いことなんてほとんど無いけど、デザインがかわいいのに、実はめちゃくちゃ速くて、クロスカントリーの性能が凄まじいというギャップ萌えです。すごく不便だけど、そんなことどうでもいいと感じられる楽しさがあるから大好き。13年で26万キロを超えています。今、売っても100万円超えるみたい。
こうして振り返ってみると、僕は車を買うときには、その向こう側にある体験を見ているのが、自分でもよくわかります。まさしく藤村さんの提唱するエスペリエンス・マーケティング『物より体験』です。
僕の仕事はどんな体験をお客さんにしてもらえるのか。これはずっと考える必要があります。