トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

雨漏りは様子を見ても直らない。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

ときどき、「10年前に言ってくれれば、もっと簡単に、安く直ったのに」という屋根に出会うことがあります。先日は目を疑うような状態の、マジで信じられないような状態の屋根に出会いました。縁側の屋根が崩落し、太い柱も腐って折れていて、床下の束も傾いていて、すでに屋根を直すとか直さないとか、そんなレベルではないのに、「屋根は直りますか?」と聞かれて、絶句してしまいました。さすがに「無理です。一度、縁側を壊して、新しく作るしかありません」と答えましたが、いったい何年前から雨漏りしだしたのか…。先に書きましたが、10年くらいであんな状態になるわけがないので、おそらく30年とか40年とか、そういう期間で放置していたんだと思います。さらに、そこに住んでいるというから驚いたんですけどね。

 

雨漏りというのは、様子を見て直ることはありません。絶対に悪くなる一方です。あれ?と思ったときに直せば、瓦のズレを戻すとか、割れた瓦を交換するとか、その程度で済むこともありますが、何年も雨漏りしたままだと、下地の板や、その下の垂木が腐ったり、ひどいときには母屋まで傷んでしまうことがあります。一番安く済ます方法は、雨漏りや屋根の異変に気付いたときに、すぐに直すことです。

雨漏りは様子を見ても直りません。

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これも早く言ってくれれば、という屋根でした。