同じ風景を見たときに感じ方が違うことがあります。一人なのか、誰かと一緒なのか、一緒なら誰と一緒なのか、どんな気分で見ているか。っていう辺りには大きな影響を受けると思いますが、ここで書きたいのは『どんな方法でそこに来たかによって、見え方が違う』ということ。移動手段です。
自動車だったり、バイクだったり、飛行機やヘリコプター、自転車、歩き、ラン。ロープウェイとかゴンドラやリフトっていうのも。いろんな移動方法があって、それぞれで行ける場所と行けない場所があります。僕が行ける場所なんていうのは、だいたい自動車とか自転車、ロープウェイ等で行けるような普通の場所です。そういう普通の方法で行ける場所で見る景色だとしても、そこに行くまでの方法によって、景色の見え方が違う気がします。移動方法が感性に影響を与えるってことです。
僕にとって身近な山だと、三重県の御在所岳があります。ロープウェイでも行けるし、登山道を使って歩いても行けます。今なんて紅葉の季節ですからね、最高の景色を見られますが、ロープウェイと歩きでは、同じ景色なのに違って見えます。やっぱり歩きのほうが綺麗に見えるんです。
もちろん、身体が不自由だったり、体力的な不安がある人が便利な乗り物を使って、いろんなところに出かけて綺麗な景色を見ることは、とても良いことだと思いますが、普通に歩いて移動できる人なら、いつもの場所に少しだけ自分で歩いて行ってみると、いつもの場所が違って見えたりすると思います。
歩いたり、自転車に乗ったり、自力で移動すると感性が豊かになる気がします。