トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

古い建物は素直でかわいい。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

常滑市内の古い建物の雨漏りを直してきました。

最初に連絡をもらったときは「蛇口を開いたかのように雨漏りしている(!)」ということで、見に行ってみると、和室がタライだらけ(笑)

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タライ(笑)

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天井もひどい状態です。

下から見た状態で、なんとなくあの辺かなーとアタリをつけて、上がってみたらだいたい予想通り。瓦がズレていました。瓦の隙間からは下地がひどく濡れているのがわかります。

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瓦がズレていました。

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拡大バージョン

ズレた瓦をちょいちょいと戻し、割れた瓦を確認して終了。屋根から降りると、お客さんから「どうでしたか?直りますか?」と聞かれたので「っていうか、たぶん直ったと思います。ズレてただけなので。あとは割れた瓦の交換ですね。」と伝えるとお客さんはビックリ。それもそのはずで、今までに問い合わせたところには「もう直らない」とか「100万円はかかる」とか言われていたようです。いや、これで直らないなんて言ったら職人失格だし、100万円なんてもらえませんて。時給数百万円になっちゃいますよ(笑)実際に、たまたま数時間後にゲリラ雷雨があったので連絡してみると、一粒たりとも漏っていないとのこと。一安心です。

 

後日に割れた瓦を交換し、さらにズレも調整し直して作業完了。この日はまだ現場にいるときに大雨が降り、その場で雨漏りの確認をしてみましたが、まったく漏ってこず。これで大丈夫。

 

ずっと思っているんですけど、古い建物って、素直でかわいいんですよね。きちんと仕事すると応えてくれる感じって言うのかな。雨漏りしている原因も分かりやすければ、修理もしやすいんです。僕が仕事したことで建物が長持ちして、住む人が愛着を持ってくれたら嬉しいですね。