アイアンマン・ディスタンスのトライアスロン(約226km)やトレイルランニングといった、競技時間が10時間を超えるようなスポーツをやっていると、すごいねーとか、自分には無理だ、といった言葉をよく聞きます。まあ、距離や時間だけ見れば、確かにすごいし、無理っぽいんですけど、完走するだけであれば、本当は誰にでもできるんです。僕は見た目がいかにもデキそうな人なので、僕がそう語っても何の説得力もないのは承知しているわけですが、僕以外にも、ロングのトライアスロンを完走した人たちは、皆、口をそろえて同じことを言います。「誰だって、やれば完走できるよ。」
226kmのトライアスロンだって、100kmを超えるランニングだって、結局は一歩ずつです。226kmを全速力で走るわけじゃなくて、自分のペースで一歩ずつ進むだけ。一歩足を出したら、次の足を出す。ただそれを繰り返すだけ。そうすればいつの間にかゴールにたどり着く。
どんなことでも同じですよね。積み重ねとか考える必要もなくて、一つずつやっていったら、結果として、いつの間にか積み重なっているだけ。早いとか遅いとか、そういうのは運や才能に左右されたりもするけど、足を一歩ずつ出すことならできる。そういうことです。