トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

ベテラン左官屋さんの仕事を見て、とても勉強になった件。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

二年くらい前から、ちょいちょい顔を出している、常滑で古民家を再生してゲストハウスにするプロジェクト『TOKORANGI』。

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この日は土間のコンクリート打ちをやっていて、僕は土間打ちが終わったころに到着。土間の後に、基礎みたいなコンクリートブロックにモルタルを塗るという作業を見学。

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左官屋さんに教えてもらいながら、オーナーである二人の女性が塗るものの、まったく進まず(笑) 上手な人は綺麗なのは当然として、早く、手数少なく仕上げていきます。

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体の使い方が逆

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一方、この道45年の左官屋さんはあっという間に仕上げていきます。

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角の仕上げ

角を仕上げるときは、コテを二本使っていました。なるほどなるほど。

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僕が若かったころは、大工さんが躯体を建てると、左官屋さんの荒壁塗りと、屋根屋の瓦葺きがほぼ同時に行われて、左官屋さんとはよく会っていたので、荒壁塗りはよく見ていたんですけどね、久しぶりに左官屋さんの仕事を間近で見ると、とても勉強になりました。

建築業でコテを使うのは、左官屋さんと屋根屋くらいですが、屋根屋は屋根の上でしか施工しないので、左官屋さんほど、お客さんの目を気にする必要がありません。お客さんに近くから見られるというのは怖いものです。20年くらい前までは、職人の修行を始めると、まずはお客さんから見えないところを塗ったもんなんですよね。それでも緊張したのを覚えています。

近頃では少なくなってしまった、先輩職人さんとのひと時は、とても良い経験になりました。