八月十七日㈯の朝、それは突然、やってきました。
盆休み明けの仕事初日、うちの倉庫の二階から小さな小さな声が聞こえ、階段を上ると、そこにいました。
へその緒がついたままの子猫。へその緒が物に絡まり、親猫が連れて行くことを諦めたようでした。こんなのを見てそのままにはしておけないので、とりあえず保護することに。へその緒は僕がハサミで切りました。
どうして良いかさっぱりわからないので、ネットでいろいろ調べて、まずは保温。仕事の合間を縫って、動物病院に連れて行くと、ミルクの与え方や排泄のさせ方を教えてくれましたが、教えてもらったことは、こんな小さな命を預かる覚悟をしていなかった僕にとって、子猫の命を守るのはお前だぞ、と言われているに他なりませんでした。昔、「人命は地球よりも重い(｀･ω･´)ｷﾘｯ」とか言って、テロリストに屈したアレな政治家がいたけどさ、本当は命って吹けば飛んでしまうような、儚いものだからこそ、大切にしないといけないと思います。
最初に量った体重は85グラム。
動物病院でもらった小さなボトルで、3時間おきに猫用ミルクを与えます。最初は2グラムとか3グラムとかしか飲みません。それでも、なんとか生きようとする力を信じて与え続けました。すると、体重は一日で10グラムから15グラム、多いときは20グラムほども増えていきました。
飲んでは寝て、飲んでは寝て。徐々に大きくなります。
当初は名前を付けませんでした。名前を付けると、感情移入してしまって、もしものときに悲しくなってしまうから。それでも生後10日を過ぎたころには、ずいぶん大きくなり、元気になったので、ついに命名することに。
うちで八月に生まれて、そのまま居座ることになったので葉月と命名しました。このころにはミルクは一度に10グラム以上を飲むようになり、ぐんぐん大きくなっていきました。
それにしても、このころは眠かったw 猫でさえ、こんなに大変なんだから、子育てをしたお母さんたちを改めて尊敬します。
目が開いても、見えるようになるまでは数日を要します。歩くのもよちよち。でも、たくさん飲んで、ぐんぐん育ちます。ミルクは一回20グラム以上、一日に120グラムほどを飲むように。
目が見えるようになり、耳が大きくなってくると、小夏先輩ともご対面。
一緒に遊ぶようになってきました。
そして、今では手のひらには収まらないほどの大きさになり、体重は500グラムに迫っています。
動きが素早くなり、わがままになり、どんどん遊ぶようになりました。かわいさ全開です。
昨日、9月16日はおそらく葉月の生後一カ月の日です。最初は本当に不安で、喪ってしまう恐怖との闘いでしたが、離乳食も食べるようになり、すくすくと成長しているので、やっと書くことにしました。爪でひっかかれると痛いw
突然、現れた葉月ですが、これから我が家の仲間として、日本中を旅する仲間として、長い間、お世話になります。よろしくお願いします。
