五島長崎国際トライアスロンに向けて準備を進めながらも、当然のことながら仕事はやっています。今日も屋根の修理依頼を頂いて、上ってきました。60年くらい前に流行った、塩焼きの赤瓦です。
何が言いたいかっていうとですね。どうですかね?すごく美しくないですか?僕も20年以上、屋根に上り続けていますが、美しさにやられて撮影しました。
これ、新品のときにはこんなに色の違いは無いんです。数十年の時を経て、一枚いちまいが色を変えていっているんです。土と水と火と、太陽と風雨から、本当に美しいグラデーションが生まれています。
ヨーロッパの町では赤い瓦が使われることが多くありますが、向こうの瓦は焼成温度が低く、品質も低いので、最初から色むらが大きく、瓦自体が柔らかくなり、寿命が短い傾向があります。でも、日本の瓦は色の変化が比較的ゆっくりしていて、寿命も長いのが特徴です。日本の瓦っていうのは、機能だけでなく、長きに渡り、感覚的にも楽しめるものなんです。