トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

瓦の色の変化が美しい。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

五島長崎国際トライアスロンに向けて準備を進めながらも、当然のことながら仕事はやっています。今日も屋根の修理依頼を頂いて、上ってきました。60年くらい前に流行った、塩焼きの赤瓦です。

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何が言いたいかっていうとですね。どうですかね?すごく美しくないですか?僕も20年以上、屋根に上り続けていますが、美しさにやられて撮影しました。

これ、新品のときにはこんなに色の違いは無いんです。数十年の時を経て、一枚いちまいが色を変えていっているんです。土と水と火と、太陽と風雨から、本当に美しいグラデーションが生まれています。

 

ヨーロッパの町では赤い瓦が使われることが多くありますが、向こうの瓦は焼成温度が低く、品質も低いので、最初から色むらが大きく、瓦自体が柔らかくなり、寿命が短い傾向があります。でも、日本の瓦は色の変化が比較的ゆっくりしていて、寿命も長いのが特徴です。日本の瓦っていうのは、機能だけでなく、長きに渡り、感覚的にも楽しめるものなんです。