トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

仕事は『丁寧に、早く』の順番が大切。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

現場でちゃちゃっとズレた瓦の修理をしてきました。

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青緑(せいりょく、もしくは、せいろく)の和型、右角と右袖がズレていたのを

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こんなふうに戻して、ビス留めしました。全部で15分か20分かな。ささっと終わりました。お客さんも「早いねー」と言ってくれて、喜んでもらえました。

 

職人にとっては『時間を掛けること』と『丁寧な仕事』はイコールではありません。どっちかっていうと、段取りが悪くて、仕事が雑な人のほうが時間が掛かりって、仕事の質が低いことが多いです。例えば、漆喰を塗る仕事なんて、新人が塗ると、とにかく時間が掛かって、何回も同じ場所にコテを当てて触っていますが、上手な人ほど、ささっと塗り終えます。なので、どっちかっていうと、早く仕事を終えられる人のほうが、丁寧で、良い仕事をしている可能性が高いです。

 

かといって『早い仕事』が『丁寧な仕事』かというと、それもイコールではないところが難しい。職人としての修行を始めたときに、徹底的に教えてもらったのは『段取りを良くして、丁寧に、早くやること』でした。この順番こそが大切で『丁寧に』が『早く』よりも前に来ないといけないんですよね。同じ金額て請け負う職人としては、1秒でも早く、仕事を終えることは、収入を上げることと直結するわけですが、『丁寧に』と『早く』の順番は間違えちゃいけないですよね。